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免疫・輸血
文献概要
ワクチンの種類と免疫
ワクチンの種類は大きく2つに分類される.1つは生ワクチンで,毒性や病原体を弱めたものを接種し,免疫系は液性免疫の抗体産生と細胞性免疫が働く.もう1つは不活化ワクチン(全粒子・全菌体ワクチン,成分ワクチン,トキソイド,遺伝子組換えサブユニットワクチン,多糖類-蛋白質結合型ワクチン)で,病原体そのものや免疫物質を作る成分のみ,または病原体の産生する外毒素をホルマリンなどで化学的に不活化したものを接種する.免疫系はB細胞とCD4 T細胞が働くが,病原体が不活化されているためCD8 T細胞はほとんど働かない.
ワクチンの種類は大きく2つに分類される.1つは生ワクチンで,毒性や病原体を弱めたものを接種し,免疫系は液性免疫の抗体産生と細胞性免疫が働く.もう1つは不活化ワクチン(全粒子・全菌体ワクチン,成分ワクチン,トキソイド,遺伝子組換えサブユニットワクチン,多糖類-蛋白質結合型ワクチン)で,病原体そのものや免疫物質を作る成分のみ,または病原体の産生する外毒素をホルマリンなどで化学的に不活化したものを接種する.免疫系はB細胞とCD4 T細胞が働くが,病原体が不活化されているためCD8 T細胞はほとんど働かない.
参考文献
1)日本環境感染学会ワクチン委員会:医療関係者のためのワクチンガイドライン 第3版.日環境感染会誌 35(Suppl.Ⅱ):S1-S31,2020
掲載誌情報