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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 免疫・輸血

血液型不適合造血幹細胞移植後の血液型はどのようになり,輸血用血液製剤の血液型は何型を選択するのでしょうか?

著者: 岸野光司1

所属機関: 1自治医科大学附属病院輸血・細胞移植部

ページ範囲:P.402 - P.403

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造血幹細胞移植の種類

 造血幹細胞移植は難治性血液疾患における治療法として行われ,正常な造血の回復が可能である.造血幹細胞移植には,自分自身の造血幹細胞を用いる自家造血幹細胞移植と,健常人ドナーから提供された造血幹細胞を用いる同種造血幹細胞移植に大別される.さらに,同種造血幹細胞移植はドナーによって血縁者と非血縁者に分けられる.また,移植に用いる造血幹細胞には骨髄,末梢血,臍帯血の3つがある.同種造血幹細胞移植では,ヒト白血球抗原(human leukocyte antigen:HLA)の一致が重要であり,患者とドナーのABO,RhD血液型が異なる組み合わせでも可能である.

参考文献

1)厚生労働省医薬食品局血液対策課:血液製剤の使用指針(改定版),2012
2)Kishino K, Muroi K, Kawano C, et al:Evaluation of engraftment by ABO genotypic analysis of erythroid burst-forming units after bone marrow transplantation. Leuk Res 26:13-17,2002
3)岸野光司,室井一男,中木陽子,他:ABO不適合骨髄移植後の赤血球におけるABH抗原型物質の解析.日輸血会誌 48:335-341,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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