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病理
文献概要
なぜ“検体不適正”なのか
細胞診結果が“不適正”判定される場合は以下の2つに大別される.
①不合格検体:検体にラベルがない,スライドの破損など.
②不適正検体:検体処理後に鏡検を行ったが,細胞の評価が困難.
実際には②の不適正検体が多くを占めている.その原因として,細胞乾燥や固定不良,末梢血混入を含む標本作製段階での操作不良,あるいは病変を推定するに足る細胞成分が採取されていない,などが挙げられる1〜5).
細胞診結果が“不適正”判定される場合は以下の2つに大別される.
①不合格検体:検体にラベルがない,スライドの破損など.
②不適正検体:検体処理後に鏡検を行ったが,細胞の評価が困難.
実際には②の不適正検体が多くを占めている.その原因として,細胞乾燥や固定不良,末梢血混入を含む標本作製段階での操作不良,あるいは病変を推定するに足る細胞成分が採取されていない,などが挙げられる1〜5).
参考文献
1)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン1 婦人科・泌尿器 2015年版,金原出版,2015
2)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン2 乳腺・皮膚・軟部骨 2015年版,金原出版,2015
3)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン3 甲状腺・内分泌・神経系 2015年版,金原出版,2015
4)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン4 呼吸器・胸腺・体腔液・リンパ節 2015年版,金原出版,2015
5)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン5 消化器 2015年版,金原出版,2015
6)Nayar R,Wilbur DC(編),平井康夫(監訳):ベセスダシステム2014アトラス 子宮頸部細胞診報告様式,丸善出版,2016
7)日本乳癌学会(編):臨床・病理 乳癌取扱い規約 第18版,金原出版,2018
掲載誌情報