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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 病理

細胞診の結果で“検体不適正”とは,どのような場合ですか?

著者: 加戸伸明1

所属機関: 1東海大学医学部付属病院病理検査技術科

ページ範囲:P.452 - P.453

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なぜ“検体不適正”なのか

 細胞診結果が“不適正”判定される場合は以下の2つに大別される.
①不合格検体:検体にラベルがない,スライドの破損など.
②不適正検体:検体処理後に鏡検を行ったが,細胞の評価が困難.

 実際には②の不適正検体が多くを占めている.その原因として,細胞乾燥や固定不良,末梢血混入を含む標本作製段階での操作不良,あるいは病変を推定するに足る細胞成分が採取されていない,などが挙げられる1〜5)

参考文献

1)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン1 婦人科・泌尿器 2015年版,金原出版,2015
2)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン2 乳腺・皮膚・軟部骨 2015年版,金原出版,2015
3)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン3 甲状腺・内分泌・神経系 2015年版,金原出版,2015
4)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン4 呼吸器・胸腺・体腔液・リンパ節 2015年版,金原出版,2015
5)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン5 消化器 2015年版,金原出版,2015
6)Nayar R,Wilbur DC(編),平井康夫(監訳):ベセスダシステム2014アトラス 子宮頸部細胞診報告様式,丸善出版,2016
7)日本乳癌学会(編):臨床・病理 乳癌取扱い規約 第18版,金原出版,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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