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病理
文献概要
ガラス標本に気泡が入る原因
病理標本の作製工程において,標本の観察と長期保存を可能とするため,スライドガラス上の組織や細胞に封入剤を満たし,その上にカバーガラスを載せることを“封入”という.その過程で標本中に空気を封じ込めてしまうと気泡となるが,原因として,以下のことが考えられる.
①封入剤の粘度が低すぎたり高すぎるため,封入剤自体に気泡が混入している.
②封入時に封入剤の量が少ない.
③封入前の標本が乾燥している.
④細胞診など標本に厚みがある.
病理標本の作製工程において,標本の観察と長期保存を可能とするため,スライドガラス上の組織や細胞に封入剤を満たし,その上にカバーガラスを載せることを“封入”という.その過程で標本中に空気を封じ込めてしまうと気泡となるが,原因として,以下のことが考えられる.
①封入剤の粘度が低すぎたり高すぎるため,封入剤自体に気泡が混入している.
②封入時に封入剤の量が少ない.
③封入前の標本が乾燥している.
④細胞診など標本に厚みがある.
参考文献
●末吉徳芳:染色の際に生じるアーチファクト 染色液濾過不良によって沈着する色素の結晶/脱パラフィン不足による染色ムラ/封入時における気泡の混入.検と技 32:1394-1398,2004
●鈴木一生,阿部仁:封入.サクラファインテック 標本道場・ベテラン編,2013
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