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増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 病理
病理組織検体(パラフィンブロック)からアスベスト繊維を証明できますか?
著者: 林裕司1
所属機関: 1滋賀医科大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.462 - P.463
文献購入ページに移動アスベスト繊維の特徴
アスベスト(石綿)は非常に細い繊維である.種類によって太さが若干異なるが,クリソタイル(白石綿)で0.02〜0.35μm,アモサイト(茶石綿)で0.06〜0.35μmである.この細い繊維そのものを観察するには電子顕微鏡が必要とされる.肺内に長期間滞留したアスベスト繊維の一部がフェリチンなどの鉄蛋白と結合したものはアスベスト小体(石綿小体)と呼ばれており,こちらは通常の光学顕微鏡で十分に観察可能である.
アスベスト(石綿)は非常に細い繊維である.種類によって太さが若干異なるが,クリソタイル(白石綿)で0.02〜0.35μm,アモサイト(茶石綿)で0.06〜0.35μmである.この細い繊維そのものを観察するには電子顕微鏡が必要とされる.肺内に長期間滞留したアスベスト繊維の一部がフェリチンなどの鉄蛋白と結合したものはアスベスト小体(石綿小体)と呼ばれており,こちらは通常の光学顕微鏡で十分に観察可能である.
参考文献
●高田礼子(監),森永謙二,神山宣彦(編),他:石綿と健康被害 第13版,環境再生保全機構石綿健康被害救済部,2019
●月刊Medical Technology別冊 最新 染色法のすべて,医歯薬出版,pp33-37,88-117,121-123,126-128,2011
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