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雑誌詳細

文献概要

増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室 生理機能

外挿気量とは何ですか?

著者: 星弘美1

所属機関: 1獨協医科大学病院臨床検査センター

ページ範囲:P.468 - P.469

外挿気量とは

 努力肺活量測定は,安静呼気位から最大吸気位まで十分に吸気させて,最大吸気位が確認できたのち,最大限の力で一気に速く努力呼気を行わせ,最大呼気位まで完全に呼出させる.測定におけるスパイログラムを努力呼気曲線(Tiffeneau曲線)と呼び,フローボリューム曲線と同時に得られる.

 努力呼気曲線の最大の傾き部分の直線を延長して,最大吸気位と交わる点を呼気開始点(time zero)とし,1秒量計測の起点とする.この呼気開始点において,実際に呼出されている呼気量を外挿気量(extrapolated volume)という(図1)1)

参考文献

1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):呼吸機能検査ガイドライン—スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力,メディカルレビュー社,2004
2)田口善夫(監),羽白高(編),柴田正慶(著):ココが知りたい!! スパイロメトリーの基本と秘訣! 呼吸機能検査 きれいに記録! しっかり判断!,克誠堂出版,pp97-110,2010

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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