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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻6号

2021年06月発行

文献概要

今月の特集 典型例の臨床検査を学ぶ

急性ウイルス性肝炎

著者: 井上貴子12 田中靖人34

所属機関: 1名古屋市立大学病院中央臨床検査部 2名古屋市立大学病院肝疾患センター 3熊本大学大学院生命科学研究部生体機能病態学分野消化器内科学講座 4熊本大学病院光学医療診療部

ページ範囲:P.614 - P.618

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初診(診察)時症状・所見

 患者は40歳代,男性.既往歴・家族歴に特記すべき事項はなかった.10日ほど前に37℃台の微熱と頭痛を自覚し,近医を受診した.感冒薬を処方されたが症状はさらに悪化し,徐々に食欲がなくなった.数日前から尿の色が濃くなり,今朝会った人から“目が黄色い”と指摘されたため心配になり,当院を受診した.

 診察では,意識清明,体温37.8℃,眼球結膜に黄染あり,皮膚に軽度の黄染ありであった.腹部触診では肝を右肋骨弓下に2横指触知した.

参考文献

1)日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会(編):臨床検査のガイドラインJSLM2018—検査値アプローチ/症侯/疾患,宇宙堂八木書店,2018
2)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):B型肝炎治療ガイドライン(第3.3版),2021(http://www.jsh.or.jp/files/uploads/HBV_GL_ver3.3.pdf)(最終アクセス:2021年2月1日)
3)厚生労働省:感染症法に基づく医師の届出のお願い,2021(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html)(最終アクセス:2021年1月29日)
4)矢冨裕(編):これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集.medicina 52(2015年増刊号):1-630,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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