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文献概要
今月の特集 典型例の臨床検査を学ぶ
肝硬変
著者: 政木隆博1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座
ページ範囲:P.619 - P.623
文献購入ページに移動初診(診察)時症状・所見
患者は54歳,女性.全身倦怠感と腹部膨満感があり東京慈恵会医科大学附属病院に来院した.最近の1週間で3kgの体重増加があった.既往歴に高血圧と糖尿病があった.家族歴に特記すべきことはなかった.
身体所見は,眼球結膜に軽度の黄染があり,腹壁は膨隆しているが,硬度は軟で圧痛を認めなかった.両側下腿と足背に圧痕性浮腫を認めた.羽ばたき振戦は認めなかった.
患者は54歳,女性.全身倦怠感と腹部膨満感があり東京慈恵会医科大学附属病院に来院した.最近の1週間で3kgの体重増加があった.既往歴に高血圧と糖尿病があった.家族歴に特記すべきことはなかった.
身体所見は,眼球結膜に軽度の黄染があり,腹壁は膨隆しているが,硬度は軟で圧痛を認めなかった.両側下腿と足背に圧痕性浮腫を認めた.羽ばたき振戦は認めなかった.
参考文献
1)福井博:肝硬変.肝臓病学(井廻道夫,熊田博光,坪内博仁,他編),朝倉書店,pp260-286,2006
2)日本消化器病学会,日本肝臓学会(編):肝硬変診療ガイドライン2020 改訂第3版,南江堂,pp2-145,2020
3)横山寛,政木隆博,松浦知和:肝線維化の臨床.臨検 62:580-585,2018
4)政木隆博:C型肝炎の診断・治療.IASR 42:5-6,2021
5)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):C型肝炎治療ガイドライン(第8版),2020(http://www.jsh.or.jp/files/uploads/HCV_GL_ver8_20201005.pdf)(最終アクセス:2021年3月26日)
6)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):B型肝炎治療ガイドライン(第3.3版),2021(http://www.jsh.or.jp/files/uploads/HBV_GL_ver3.3.pdf)(最終アクセス:2021年3月26日)
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