臨床検査65巻6号

2021年06月発行

今月の特集 典型例の臨床検査を学ぶ

バセドウ病（Basedow病）

著者： 日高洋¹

所属機関： ¹大阪大学医学部附属病院臨床検査部

ページ範囲：P.668 - P.671

初診（診察）時症状・所見

　患者は30歳代，女性．既往歴に小児喘息があり，家族歴に特記すべきことはなかった．2週間前から体調不良，動悸，発汗過多，下痢，手指振戦，微熱を認めており，受診した．診察では，びまん性の甲状腺腫大，眼球突出，頻脈（104/分，整）を認めた．

参考文献

1）日本甲状腺学会：甲状腺疾患診断ガイドライン2013（http://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html）（最終アクセス：2021年1月14日）

2）平塚いずみ，鈴木敦詞：甲状腺ホルモンと骨粗鬆症．甲状腺ホルモンと関連疾患（赤水尚史，吉村弘，山田正信編），メディカルレビュー社，pp40-47，2017

3）橋本貢士：甲状腺ホルモンと脂質異常症．甲状腺ホルモンと関連疾患（赤水尚史，吉村弘，山田正信編），メディカルレビュー社，pp122-137，2017

4）井上貴子，田中靖人：甲状腺ホルモンと肝機能障害．甲状腺ホルモンと関連疾患（赤水尚史，吉村弘，山田正信編），メディカルレビュー社，pp193-207，2017

5）脇野修：甲状腺ホルモンと腎機能障害．甲状腺ホルモンと関連疾患（赤水尚史，吉村弘，山田正信編），メディカルレビュー社，pp217-231，2017

6）日本甲状腺学会（編）：BCQ9　抗甲状腺薬と無機ヨウ素薬併用療法の有効性は？．バセドウ病治療ガイドライン2019，南江堂，pp56-57，2019