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文献概要
今月の特集 典型例の臨床検査を学ぶ
全身性エリテマトーデス(SLE)
著者: 黒田毅1
所属機関: 1新潟大学保健管理センター
ページ範囲:P.690 - P.694
文献購入ページに移動初診(診察)時症状・所見
患者は54歳,女性.48歳時に子宮筋腫のため子宮を全摘された.子どもは2人で,自然分娩で流産の既往はなかった.51歳時に検診で蛋白尿(1+),血尿なしを指摘され,近医を受診して経過観察されていた.
52歳時に新潟大学医歯学総合病院(以下,当院)を紹介され受診した.検査の結果,尿蛋白0.8g/Cr,クレアチニンクリアランス109mL/分であった.この際に高血圧を指摘され,アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(angiotensin Ⅱ receptor antagonist blocker:ARB)の処方を開始された.その後,近医で経過を観察していた.近医へ通院中に両手関節痛が出現し,増強したため,腱鞘炎,手根管症候群の診断で消炎鎮痛薬の処方を受けた.
患者は54歳,女性.48歳時に子宮筋腫のため子宮を全摘された.子どもは2人で,自然分娩で流産の既往はなかった.51歳時に検診で蛋白尿(1+),血尿なしを指摘され,近医を受診して経過観察されていた.
52歳時に新潟大学医歯学総合病院(以下,当院)を紹介され受診した.検査の結果,尿蛋白0.8g/Cr,クレアチニンクリアランス109mL/分であった.この際に高血圧を指摘され,アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(angiotensin Ⅱ receptor antagonist blocker:ARB)の処方を開始された.その後,近医で経過を観察していた.近医へ通院中に両手関節痛が出現し,増強したため,腱鞘炎,手根管症候群の診断で消炎鎮痛薬の処方を受けた.
参考文献
1)Hochberg MC:Updating the American College of Rheumatology revised criteria for the classification of systemic lupus erythematosus. Arthritis Rheum 40:1725,1997
2)Petri M, Orbai AM, Alarcón GS, et al:Derivation and validation of the Systemic Lupus International Collaborating Clinics classification criteria for systemic lupus erythematosus. Arthritis Rheum 64:2677-2686,2012(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/art.34473)(最終アクセス:2021年2月4日)
3)厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業自己免疫疾患に関する調査研究(自己免疫班),日本リウマチ学会(編):CQ1診断にはどの分類基準が参考になるか?.全身性エリテマトーデス診療ガイドライン2019,南山堂,pp2-9,2019
4)日本リウマチ財団教育研修委員会(編):リウマチ基本テキスト,日本リウマチ財団教育研修委員会,pp251-264,2002
5)Wallace DJ, Hahn BH:DUBOIS' Lupus Erythematosus and Related Syndromes, 8th ed. Elsevier, Philadelphia, pp304-309, 2013
6)塩沢俊一:膠原病の臨床 全身性エリテマトーデスSytemic Lupus Erythematosus(SLE).膠原病学 改訂5版 免疫学・リウマチ性疾患の理解のために,丸善,pp332-367,2012
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