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今月の特集 薬物療法に活用される検査
扉
著者: 涌井昌俊1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.717 - P.717
文献購入ページに移動 薬物療法には古くから種々の臨床検査が利用されてきました.投薬の対象となる疾患・病態と同様に,検査の目的も多様です.効果・副作用を反映する検査所見,投与量の適正さを反映する血中濃度が広く実臨床で活用されてきました.近年では遺伝子解析技術の進歩によって薬理ゲノム学が創出され,薬物の作用標的分子や代謝経路分子の遺伝子情報に基づく効果・副作用の予測という新たな検査活用が展開されています.これは,個々の臨床特性に立脚した医療の基盤となりつつあります.
本特集では,古くて新しいテーマである「薬物療法に活用される検査」を取り上げました.薬物療法における検査の意義・役割,それぞれの薬物療法で利用される検査,さらに薬物中毒診療やドーピング診断に利用される検査に関して,第一線で活躍する方々に解説いただきました.薬物を扱う診療における検査の意義・役割をあらためて見直し,さらなる活用の展開を考える一助となると幸いです.
本特集では,古くて新しいテーマである「薬物療法に活用される検査」を取り上げました.薬物療法における検査の意義・役割,それぞれの薬物療法で利用される検査,さらに薬物中毒診療やドーピング診断に利用される検査に関して,第一線で活躍する方々に解説いただきました.薬物を扱う診療における検査の意義・役割をあらためて見直し,さらなる活用の展開を考える一助となると幸いです.
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