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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻9号

2021年09月発行

文献概要

今月の特集 スポーツを支える臨床検査 スポーツ医学・スポーツ医療における臨床検査

アンチドーピング検査の動向—特に注目されている遺伝子ドーピングの検出法開発

著者: 竹越一博1

所属機関: 1筑波大学医学医療系スポーツ医学専攻

ページ範囲:P.940 - P.946

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Point

●遺伝子ドーピングとは,治療を目的とせず,競技力のエンハンスメントを目的とした“体細胞操作”のことである.

●ゲノム編集技術の登場によって遺伝子ドーピングの実用化が懸念されているが,いまだその検査法の確立には至っていない.

●遺伝子検査の観点から遺伝子ドーピング検査の検出法開発や付随する問題点を理解することが大事である.

参考文献

1)高田真之:遺伝子ドーピング 対応急げ.読売新聞 2019年2月10日付,26面
2)竹越一博:遺伝子ドーピングとその検査 リキッドバイオプシーの応用を主にその社会的側面も含めて.実験医学 38:1877-1882,2020
3)Sugasawa T, Aoki K, Watanabe K, et al:Detection of Transgenes in Gene Delivery Model Mice by Adenoviral Vector Using ddPCR. Genes (Basel) 10:436,2019(https://www.mdpi.com/2073-4425/10/6/436/htm)(最終アクセス:2021年4月30日)
4)Sugasawa T, Aoki K, Yanazawa K, et al:Detection of Multiple Transgene Fragments in a Mouse Model of Gene Doping Based on Plasmid Vector Using TaqMan-qPCR Assay. Genes (Basel) 11:750,2020
5)Aoki K, Sugasawa T, Yanazawa K, et al:The detection of trans gene fragments of hEPO in gene doping model mice by Taqman qPCR assay. PeerJ 8:e8595,2020(https://peerj.com/articles/8595/)(最終アクセス:2021年4月30日)
6)坂田亮太郎:選手選別に遺伝情報を使って良いのか(日本福祉大学の竹村瑞穂准教授) ジェネティックセレクションはルール上禁止されていない.日経バイオテク,2019(https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/19/09/06/05985/)(最終アクセス:2021年4月30日)
7)Corning Incorporated:コーニングライフサイエンス アンバサダー 筑波大学竹越教授(https://www.corning.com/jp/jp/products/life-sciences/news-events/ambassador/prof-takekoshi-tukuba-univ.html)(最終アクセス:2021年4月26日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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