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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻10号

2022年10月発行

文献概要

増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 1章 血算

検査前プロセスの影響

著者: 出居真由美1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.1094 - P.1097

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検査のプロセス1,2)

 検体検査の流れは,検査前プロセス,検査プロセス,検査後プロセスに分けられる(図1).検査の依頼から検体を採取し,検査室へ搬送され,検体検査を実施する前までの工程が検査前プロセスである.測定機器の性能がどんなに向上しても,検査前プロセスを適切に行わないと,正しい検査結果を得ることはできない.

 検査を実施するうえで,検査依頼を明確に行うことが重要である.検査を依頼する医師は,検査の必要性をよく考えたうえで検査項目を選択し,検体の採取条件を確認し,患者への説明と検査者への指示を的確に行う必要がある.

参考文献

1)日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会(編):検体検査のサンプリング.臨床検査のガイドライン JSLM2021 検査値アプローチ/症候/疾患,宇宙堂八木書店,pp6-10,2021
2)日本衛生検査所協会:検査前工程の標準化ガイドライン 生化学,血液学,血清学的検査 第2版(2022年6月1日改訂),日本衛生検査所協会,2022
3)曽根伸治:採血と血液検体保存.臨床検査法提要 改訂第35版(金井正光監,奥村伸生,他編),金原出版,pp93-110,2020
4)荒井智子:血球数算定.Med Technol 49:1400-1407,2021
5)日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会(編):血算・血液一般検査.臨床検査のガイドライン JSLM2021 検査値アプローチ/症候/疾患,宇宙堂八木書店,pp43-47,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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