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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻10号

2022年10月発行

文献概要

増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 1章 血算

有核赤血球出現時の血算の取り扱い

著者: 池田千秋1

所属機関: 1国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 臨床検査科 血液一般検査室

ページ範囲:P.1098 - P.1099

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有核赤血球の出現

 通常は,健常人では末梢血に赤芽球が出現することはないが,何かしらの異常に伴い末梢血に赤芽球が出現し,これを有核赤血球と呼ぶ(図1)1).末梢血に有核赤血球が出現する病態には,高度な溶血性貧血や大量出血,急性白血病や骨髄異形成症候群,骨髄線維症や慢性骨髄性白血病などの骨髄増殖性疾患,骨髄癌腫症などがある.

参考文献

1)常名政弘:機械法(フローサイトメトリー)による血算と肉眼法(鏡検)による血算の違いを教えてください.臨検 65:314-315,2021
2)小笠原篤,他:自動血球計数装置.Med Technol 45:1314-1319,2017
●池本敏行,他:有核赤血球.検と技 39:345-351,2011
●韮澤恵,他:前回値と比べて血算値が大きく乖離する場合に考えられる原因は何ですか?.臨検 65:316-317,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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