文献詳細
増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか
1章 血算
有核赤血球出現時の血算の取り扱い
著者: 池田千秋1
所属機関: 1国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 臨床検査科 血液一般検査室
ページ範囲:P.1098 - P.1099
文献概要
通常は,健常人では末梢血に赤芽球が出現することはないが,何かしらの異常に伴い末梢血に赤芽球が出現し,これを有核赤血球と呼ぶ(図1)1).末梢血に有核赤血球が出現する病態には,高度な溶血性貧血や大量出血,急性白血病や骨髄異形成症候群,骨髄線維症や慢性骨髄性白血病などの骨髄増殖性疾患,骨髄癌腫症などがある.
参考文献
掲載誌情報