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増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 1章 血算
MCV,MCH,MCHCに影響する因子と貧血分類における留意点
著者: 槇亮介1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院臨床検査医学科
ページ範囲:P.1100 - P.1103
文献購入ページに移動はじめに
自動血球計数装置による全血球計算(以下,血算)は日常診療において広く用いられる.そのなかでも平均赤血球容積(MCV),平均赤血球ヘモグロビン量(MCH),平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)の赤血球恒数は貧血を分類するに当たって必要不可欠である.しかし,これら赤血球恒数は,さまざまな要因により正確な検査結果が得られない場合がある.
本稿では,赤血球恒数に影響を与える因子および,留意すべき点について解説する.
自動血球計数装置による全血球計算(以下,血算)は日常診療において広く用いられる.そのなかでも平均赤血球容積(MCV),平均赤血球ヘモグロビン量(MCH),平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)の赤血球恒数は貧血を分類するに当たって必要不可欠である.しかし,これら赤血球恒数は,さまざまな要因により正確な検査結果が得られない場合がある.
本稿では,赤血球恒数に影響を与える因子および,留意すべき点について解説する.
参考文献
1)木村明佐子:事例をもとに解釈・対応を学ぼう 乳び検体によるヘモグロビン偽高値.Med Technol 49:1264-1267,2021
2)澤田朝寛,他:乳び検体におけるレーザー法を用いたヘモグロビン濃度(Cellular HGB)測定の検討.日検血会誌 12:332-338,2011
3)Berentsen S, et al:Primary chronic cold agglutinin disease: a population based clinical study of 86 patients. Haematologica 91:460-466,2006
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