icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻10号

2022年10月発行

文献概要

増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 1章 血算

白血球著増時の自動血球計数の問題点

著者: 伊藤ゆづる1 後藤文彦1

所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部

ページ範囲:P.1104 - P.1107

文献購入ページに移動
はじめに

 自動血球計数装置は多くの検体を迅速かつ再現性よく測定でき,さらに経済性の観点からも日常業務で欠かすことのできない検査装置である.装置による各血球の測定原理には電気抵抗的方法とフローサイトメトリー法などの光学的方法があり,通常の検体測定では前者が主流である.

 本稿では,NTT東日本関東病院で使用している多項目自動血球分析装置XN-9100(シスメックス社)を中心に,白血球著増時に生じる血球計数(血球数算定:以下,血算)値への影響について解説する.

参考文献

1)シスメックス株式会社学術本部(編):RBC/PLTチャンネルによる血小板の測定原理.よくわかるXNシリーズの測定原理 第3版,シスメックス,pp34-40,2019
2)シスメックス株式会社:原理について.多項目自動血球分析装置/搬送部周辺機器群 XNシリーズ取扱説明書,シスメックス,pp447-453,2017
3)安藤秀実,他:自動血球分析装置による血球計数.JAMT技術教本シリーズ 血液検査技術教本 第2版(日本臨床衛生技師学会監),丸善出版,pp156-164,2019
4)澤田朝寛:事例をもとに解釈・対応を学ぼう 白血球数著増による赤血球数偽高値.Med Technol 49:1261-1263,2021
5)佐藤尚武:検査上,可能性のある血球数異常.日老医誌 51:531-535,2014
6)小郷正則,他:赤血球の検査 赤血球数算定(視算法).JAMT技術教本シリーズ 血液検査技術教本 第2版(日本臨床衛生技師学会監),丸善出版,pp20-27,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?