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増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 2章 血球形態
強制乾燥と自然乾燥が形態に及ぼす影響
著者: 朝比奈彩1 大畑雅彦2
所属機関: 1静岡赤十字病院検査部 2前 横浜市立大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.1128 - P.1131
文献購入ページに移動湿度の高いわが国では,骨髄塗抹標本は一般的に冷風で強制乾燥される.一方,海外では,自然乾燥が一般的である.国内でも一部は湿度が低く,強制乾燥が不要な地域もあり,標本作製の手技は血液検査室の環境に左右されている.形態観察における検査前プロセスとして,標本乾燥の条件が血球形態に影響を及ぼすため,正しい形態判断には,目的に応じた適切な標本作製手順と,適切な標本部位で観察をすることが肝要である.
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