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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻10号

2022年10月発行

文献概要

増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 3章 フローサイトメトリー

フローサイトメトリーと免疫組織染色の結果乖離

著者: 香月奈穂美1 中峯寛和23

所属機関: 1京都市立病院病理診断科 2日本バプテスト病院臨床検査科 3日本バプテスト病院中央検査部

ページ範囲:P.1180 - P.1183

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はじめに

 フローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)は,未固定遊離細胞を試験管内で免疫反応にて染色(免疫細胞染色)し,流体力学的,光学的ならびに情報工学的にデジタルデータを得る検査である1).一方,免疫組織染色/免疫組織化学(immunohistochemistry:IHC)は,通常はホルマリン固定パラフィン包埋切片上で免疫反応にて染色し,担当者が光学(時には蛍光)顕微鏡下で観察することにより,アナログデータを得る検査である.

 本稿ではまず,結果乖離にかかわる両検査の違いについて整理する.次に,リンパ腫を例に結果乖離の一部について具体的に解説する.

参考文献

1)香月奈穂美:リンパ腫の診断:フローサイトメトリー結果を正しく解釈するための心得.第111回日本病理学会総会 臓器別病理診断講習会ハンドアウト,2022
2)中峯寛和,他:リンパ腫の検査・診断 検査 フローサイトメトリー.日臨 72:412-417,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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