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増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 3章 フローサイトメトリー
診断に有用な異常発現(aberrant expression)
著者: 藤原亨1
所属機関: 1東北大学病院検査部
ページ範囲:P.1184 - P.1187
文献購入ページに移動はじめに
フローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)を用いた表面抗原解析は造血器腫瘍の診断に必須の検査法である.造血器悪性腫瘍細胞は正常細胞の分化段階と同一の抗原を示す場合と,通常では発現しない抗原の異常発現を認める場合がある.特に後者については疾患特異的であることが多く,さらに治療後の微小残存病変(minimal residual disease:MRD)の評価にも有用である.
本稿では,実際の症例提示を通じてFCM検査における造血器腫瘍の診断に有用な異常発現(aberrant expression)を述べる.
フローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)を用いた表面抗原解析は造血器腫瘍の診断に必須の検査法である.造血器悪性腫瘍細胞は正常細胞の分化段階と同一の抗原を示す場合と,通常では発現しない抗原の異常発現を認める場合がある.特に後者については疾患特異的であることが多く,さらに治療後の微小残存病変(minimal residual disease:MRD)の評価にも有用である.
本稿では,実際の症例提示を通じてFCM検査における造血器腫瘍の診断に有用な異常発現(aberrant expression)を述べる.
参考文献
●米山彰子:フローサイトメトリーによる細胞抗原検査.スタンダード検査血液学 第4版(日本検査血液学会編),医歯薬出版,pp205-207,2021
●藤原亨,他:FCM検査の結果解釈に必要なこと.日臨検医会誌 70:120-129,2022
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