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増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか 3章 フローサイトメトリー
抗体製剤の使用の影響
著者: 西川真子1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1196 - P.1199
文献購入ページに移動はじめに
抗体製剤は標的抗原に対する高い特異性と親和性を有し,単剤もしくは従来の化学療法薬との併用によって造血器腫瘍の治療成績を有意に向上させた.現在,抗体製剤は白血病,リンパ腫,骨髄腫などに対して広く用いられている.一方で,抗体製剤に対する耐性も経験される.
本稿では,抗体製剤の使用によるフローサイトメトリー検査(flow cytometry:FCM)への影響について概説する.
抗体製剤は標的抗原に対する高い特異性と親和性を有し,単剤もしくは従来の化学療法薬との併用によって造血器腫瘍の治療成績を有意に向上させた.現在,抗体製剤は白血病,リンパ腫,骨髄腫などに対して広く用いられている.一方で,抗体製剤に対する耐性も経験される.
本稿では,抗体製剤の使用によるフローサイトメトリー検査(flow cytometry:FCM)への影響について概説する.
参考文献
1)田中宏和,他:薬剤別副作用対策 造血器腫瘍に対する分子標的薬.がん分子標的治療 13:37-45,2015
2)宮本京子,他:FCMによる抗体治療薬投与後の多発性骨髄腫細胞検出法の検討.Cytometry Res 29:21-27,2019
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