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今月の特集1 自然免疫を担うリンパ球たち
自然免疫と獲得免疫
著者: 河本宏1
所属機関: 1京都大学医生物学研究所再生免疫学分野
ページ範囲:P.572 - P.580
文献購入ページに移動●“病原体から体を守る仕組み”を広く免疫と呼び,生来備わってすぐに発動する仕組みを“自然免疫”,2回目の感染時に強く現れる仕組みを“獲得免疫”という.
●自然免疫系の仕組みは,病原体に直接攻撃を加える仕組みと,センサーとして働く仕組みに分けられる.
●病原体の侵入があると,まず自然免疫系が働き,同時に獲得免疫系を活性化する.獲得免疫系では,抗体やキラーT細胞が病原体の排除に働き,さらに自然免疫系の細胞を動員する仕組みも働く.
●獲得免疫系の細胞のなかには,自然免疫系のような働きをする細胞群がある.
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