文献詳細
文献概要
今月の特集2 フローサイトメトリー
扉
著者: 涌井昌俊1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.621 - P.621
文献購入ページに移動 フローサイトメトリーは,微細な粒子を流体中に分散させ,その流体を細く長く流すことで個々の粒子を光学的に分析する測定手法です.リンパ球サブセット解析や造血器腫瘍診断に用いられ,古典的な臨床検査として確立している感がありますが,今も多くの課題が存在しています.また,免疫学・血液学の進歩に伴い診断・治療への新たな応用も進んでおり,血球計測,微小残存病変検出,分子標的薬のコンパニオン診断,骨髄不全の鑑別,細胞療法の細胞製剤評価と多岐にわたっています.このように,フローサイトメトリーはいまだ多くの可能性を期待できる手法として進化中であるともいえます.
本特集では,フローサイトメトリー検査の現状と課題について第一線のエキスパートの方々に解説いただきました.検査実地に必要な考え方の整理のための一助になるとともに,デジタル化時代の医療におけるフローサイトメトリー検査の方向性を探るヒントになりますと幸いです.
本特集では,フローサイトメトリー検査の現状と課題について第一線のエキスパートの方々に解説いただきました.検査実地に必要な考え方の整理のための一助になるとともに,デジタル化時代の医療におけるフローサイトメトリー検査の方向性を探るヒントになりますと幸いです.
掲載誌情報