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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻5号

2022年05月発行

文献概要

今月の特集2 フローサイトメトリー

フローサイトメトリー検査の現状

著者: 小池由佳子1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会虎の門病院臨床検体検査部

ページ範囲:P.622 - P.626

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Point

●フローサイトメトリー(FCM)による細胞表面マーカー検査は,主にリンパ球サブセット検査と造血器腫瘍表面マーカー検査に大別される.

●検体として,血液,骨髄穿刺液,胸水・腹水・心囊水などの体腔液,脳脊髄液,気管支肺胞洗浄液などが検査可能である.また,リンパ節や節外組織の生検材料なども細胞浮遊液を作製することによって検査することができる.

●当日検査が基本であり,採取後は迅速に検査を施行する.やむを得ず保存する場合は,採取後24時間以内に測定することが望ましい.

参考文献

1)日本臨床検査標準協議会血液検査標準化委員会フローサイトメトリーワーキンググループ:フローサイトメトリーによる末梢血リンパ球表面抗原検査に関するガイドライン(H1-P V2.0).日臨検標準会誌 15:123-136,2000
2)日本臨床検査標準協議会血液検査標準化委員会フローサイトメトリーワーキンググループ:フローサイトメトリーによる造血器腫瘍細胞表面抗原検査に関するガイドライン(JCCLS H2-P V1.0).日臨検標準会誌 18:69-107,2003
3)日本臨床検査標準協議会血液検査標準化委員会フローサイトメトリーワーキンググループ:フローサイトメトリーによるCD34陽性細胞検出に関するガイドライン(JCCLS H3-A V2.0)(http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2017/10/Guidelines_for_CD34aV2.pdf)(最終アクセス:2021年12月2日)
1)小池由佳子:フローサイトメトリーによる細胞表面マーカー検査.臨床検査法提要 改訂第35版(金井正光監,奥村伸生,戸塚実,本田孝行,他編),金原出版,pp312-325,2020
2)池本敏行:検体の採取と保存.スタンダードフローサイトメトリー 第2版,医歯薬出版,pp29-35,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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