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今月の特集2 フローサイトメトリー
CD34陽性細胞の定量
著者: 田野﨑隆二1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部輸血・細胞療法センター
ページ範囲:P.663 - P.667
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●末梢血造血幹細胞移植(PBSCT)においては,移植片中の造血幹細胞(HSC)数としてCD34陽性細胞の量的評価が移植の成否に極めて重要である.
●わが国では外部精度評価が始まったばかりであり,各施設での継続的なガイドライン順守が求められる.
●測定法は,国際血液療法・移植学会(ISHAGE)ガイドラインが国際標準法として用いられ,これを基にして日本臨床検査標準協議会(JCCLS)のガイドラインが定められている.
●末梢血造血幹細胞移植(PBSCT)においては,移植片中の造血幹細胞(HSC)数としてCD34陽性細胞の量的評価が移植の成否に極めて重要である.
●わが国では外部精度評価が始まったばかりであり,各施設での継続的なガイドライン順守が求められる.
●測定法は,国際血液療法・移植学会(ISHAGE)ガイドラインが国際標準法として用いられ,これを基にして日本臨床検査標準協議会(JCCLS)のガイドラインが定められている.
参考文献
1)岸野光司,室井一男:末梢血幹細胞 細胞治療とそのソース.細胞治療認定管理師制度指定カリキュラム 第2版(細胞治療認定管理師制度審議会カリキュラム委員会編),中外医学社,pp133-134,2021
2)日本輸血・細胞治療学会,日本造血細胞移植学会,日本骨髄バンク:輸血・細胞治療参考資料 造血幹細胞移植の細胞取り扱いに関するテキスト,2015(http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/medicine_and_medical_information/reference/)(最終アクセス:2022年3月2日)
3)日本骨髄バンク ドナー安全委員会:非血縁者間末梢血幹細胞採取マニュアル ホームページ版(2019年8月15日改訂)(https://www.jmdp.or.jp/documents/file/04_medical/f-up03a-201908.pdf)(最終アクセス:2022年3月2日)
4)日本造血・免疫細胞療法学会:造血細胞移植ガイドライン 造血幹細胞採取,2021(https://www.jstct.or.jp/uploads/files/guideline/02_03_harvest.pdf)(最終アクセス:2022年3月2日)
5)日本骨髄バンク:ドナーのためのハンドブック,2021(https://www.jmdp.or.jp/documents/file/02_donation/donorhandbook202108.pdf)(最終アクセス:2022年3月2日)
6)日本臨床検査標準協議会血液検査標準化検討委員会フローサイトメトリーワーキンググループ:フローサイトメトリーによるCD34陽性細胞検出に関するガイドライン(JCCLS H3-A V2.0),2017(http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2017/10/Guidelines_for_CD34aV2.pdf)(最終アクセス:2022年3月2日)
7)原口京子,奥山美樹,高橋典子,他:固定血球を用いたCD34陽性細胞数測定の外部評価に関する全国多施設共同研究.日輸血細胞治療会誌 63:126-134,2017
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