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今月の特集1 臨床生理学のための解剖・生理
文献概要
Point
●換気には呼吸筋の収縮による胸腔の容積変化と肺の弾性収縮力が関与しており,肺気量位はこれらのバランスによって決まる.
●努力呼出時,中・低肺気量域の気流量は呼出努力の影響を受けず,肺弾性収縮圧,末梢気道抵抗,区域・亜区域支レベルの気管支断面積などによって決まる.
●肺拡散能に影響する要因には,拡散面積,拡散距離,毛細血管血流量,有効ヘモグロビン量,反応速度などがある.また,各種不均などの影響を受ける.
●換気には呼吸筋の収縮による胸腔の容積変化と肺の弾性収縮力が関与しており,肺気量位はこれらのバランスによって決まる.
●努力呼出時,中・低肺気量域の気流量は呼出努力の影響を受けず,肺弾性収縮圧,末梢気道抵抗,区域・亜区域支レベルの気管支断面積などによって決まる.
●肺拡散能に影響する要因には,拡散面積,拡散距離,毛細血管血流量,有効ヘモグロビン量,反応速度などがある.また,各種不均などの影響を受ける.
参考文献
1)坂井建雄,岡田隆夫,宇賀貴紀:呼吸と血液のはたらき 呼吸器の構造 呼吸器の構成.人体の構造と機能[1] 解剖生理学 第11版,医学書院,p110,2022
2)胸部 肺.坂井建雄:標準解剖学,医学書院,p73,2017
3)坂井建雄,岡田隆夫,宇賀貴紀:呼吸と血液のはたらき 呼吸器の構造 呼吸器の構成.人体の構造と機能[1] 解剖生理学 第11版,医学書院,p118,2022
4)黒沢一,栂博久:スパイロメトリと肺気量.臨床呼吸機能検査 第8版(日本呼吸器学会肺生理専門委員会編),メディカルレビュー社,pp9-24,2016
5)東條尚子:呼吸機能検査.最新臨床検査学講座 生理機能検査学 第2版(東條尚子,川良徳弘編),医歯薬出版,pp187-191,2022
6)栂博久:努力呼気曲線,フロー・ボリューム曲線,ピークフロー.臨床呼吸機能検査 第8版(日本呼吸器学会肺生理専門委員会編),メディカルレビュー社,pp25-34,2016
7)小林弘祐:拡散.臨床呼吸機能検査 第8版(日本呼吸器学会肺生理専門委員会編),メディカルレビュー社,pp69-82,2016
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