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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻1号

2023年01月発行

文献概要

今月の特集2 生殖医療への貢献

不妊症・不育症の原因と分類—現代社会における生殖医療の現状

著者: 髙橋俊文1

所属機関: 1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター

ページ範囲:P.44 - P.48

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Point

●不妊症とは男女(カップル)ともに挙児希望があり,1年間妊娠しない場合と定義される.

●不妊症カップルの増加の1つの要因として,女性の晩婚化・晩産化などの社会的不妊症がある.

●女性は年齢とともに妊孕性が低下するが,その原因は卵巣予備能の低下である.

●不育症とは,妊娠は成立するが流産や死産を繰り返して生児が得られない状態であり,通常2回以上の流死産の既往を伴う.

参考文献

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2)Recent advances in medically assisted conception. Report of a WHO Scientific Group. World Health Organ Tech Rep Ser 820:1-111,1992
3)Hull MG, Glazener CM, Kelly NJ, et al:Population study of causes, treatment, and outcome of infertility. Br Med J (Clin Res Ed) 291:1693-1697,1985
4)Harger JH, Archer DF, Marchese SG, et al:Etiology of recurrent pregnancy losses and outcome of subsequent pregnancies. Obstet Gynecol 62:574-581,1983
5)日本産科婦人科学会(編):産科婦人科用語集・用語解説集 改訂第4版,日本産科婦人科学会事務局,2018
6)「不育症管理に関する提言」改訂委員会:不育症管理に関する提言2021(改訂),2021(http://fuiku.jp/common/teigen001.pdf)(最終アクセス:2022年8月26日)
7)日本産科婦人科学会:委員会報告 ARTデータブック 2019年PDF版(https://www.jsog.or.jp/activity/art/2019data_202107.pdf)(最終アクセス:2022年9月14日)
8)Wilcox AJ, Weinberg CR, O'Connor JF, et al:Incidence of early loss of pregnancy. N Engl J Med 319:189-194,1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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