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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻1号

2023年01月発行

文献概要

今月の!検査室への質問に答えます・1【新連載】

臨床的に想定外であるAPTTの著明延長に遭遇した場合の解釈と対応について教えてください

著者: 岡周作1 谷田部陽子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院臨床検査科

ページ範囲:P.76 - P.79

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はじめに

 活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)は血液凝固スクリーニング検査として用いられており,内因系および共通系の凝固因子異常が反映されます.しかし,APTT延長は検査前工程(プレアナリシス)に起因することが否定できないため,検体の観察を行い,病態による延長と鑑別することが重要です.

 本稿では,想定外に延長したAPTTへの対応および事例を用いたAPTT延長の具体的な要因を紹介します.

参考文献

1)家子正裕,小宮山豊,山崎哲,他:凝固検査検体取扱いに関するコンセンサス.日検血会誌 17:149-168,2016
2)内場光浩:実臨床における凝固線溶検査のピットフォール.日血栓止血会誌 29:28-34,2018
3)Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI):Collection, Transport, and Processing of Blood Specimens for Testing Plasma-Based Coagulation Assays and Molecular Hemostasis Assays; Approved Guideline, 5th ed. CLSI document H21-A5, CLSI, Wayne PA, 2008
4)近藤宏皓,桝谷亮太,森田一馬,他:採血管不良によるAPTT延長事例から得られた教訓.医学検査 71:330-334,2022

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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