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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻11号

2023年11月発行

文献概要

今月の特集 腫瘍随伴症候群

著者: 涌井昌俊1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.1217 - P.1217

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 腫瘍随伴症候群は,腫瘍細胞によるホルモンやサイトカインの異常分泌,あるいは腫瘍抗原に対する抗体やT細胞が交差的にもたらす自己免疫機序を介して,全身性または遠隔的に発症する疾患群です.腫瘍がすでに発見された患者の経過中に発症するケースだけではなく,腫瘍随伴症候群に伴う症状や検査結果の異常が腫瘍の発見につながるケースもあります.いずれにせよ,診断・治療に果たす臨床検査の役割が大きいことには変わりなく,周辺事項も含めて教科書的知識の整理と最近の知見を踏まえたブラッシュアップが求められます.

 本特集では,腫瘍随伴症候群の病態・診断・治療の概要と最近の知見について,関連する検査についての内容も交えて,第一線で活躍する方々に解説いただきました.原病である腫瘍を専門とする診療科の枠を越えた学際的な疾患群としてあらためて俯瞰することで,知識の整理とスキルアップの一助にしていただければ幸いです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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