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今月の特集 微生物検査と臨床推論
血液培養と臨床推論
著者: 口広智一1
所属機関: 1公立那賀病院臨床検査科
ページ範囲:P.624 - P.630
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●血液培養の分離菌は敗血症などの重症感染症の原因菌であることが多いため,適切な治療のために,正確かつ迅速な検査結果の報告が求められている.
●血液培養検査の検査結果は,中間報告であっても抗菌薬変更につながる情報は迅速に実施して報告することが重要である.
●細菌は菌種によりそれぞれの臓器特異性をもっているため,血液培養分離菌の菌種同定は隠れた感染源を特定するための重要な情報源となる.
●菌種同定による血流感染症の臨床推論は,適正な感染症治療につながる重要なツールである.
●血液培養の分離菌は敗血症などの重症感染症の原因菌であることが多いため,適切な治療のために,正確かつ迅速な検査結果の報告が求められている.
●血液培養検査の検査結果は,中間報告であっても抗菌薬変更につながる情報は迅速に実施して報告することが重要である.
●細菌は菌種によりそれぞれの臓器特異性をもっているため,血液培養分離菌の菌種同定は隠れた感染源を特定するための重要な情報源となる.
●菌種同定による血流感染症の臨床推論は,適正な感染症治療につながる重要なツールである.
参考文献
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