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今月の特集1 高齢者の予防医療—人間ドック・健診
高齢化社会に向けた人間ドック・健診の取り組み
著者: 德田治彦1
所属機関: 1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
ページ範囲:P.6 - P.12
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●わが国の高齢者の就労意欲は高く,健康寿命の延伸に資するような人間ドック・健診が求められている.
●高齢者の健康問題として“認知症”,“フレイル”をはじめとする日常生活の制約につながる病態を早期に把握し予防・進行防止につなげることが重要である.
●長寿ドックにおける要受診としての紹介先は,泌尿器外科が最多であった.一方,受診者の約半数が“フレイル予備軍”と推定された.
●特に基準値を変更する必要はないが,判定の際には年齢や治療中の疾患などへの配慮が必要である.
●わが国の高齢者の就労意欲は高く,健康寿命の延伸に資するような人間ドック・健診が求められている.
●高齢者の健康問題として“認知症”,“フレイル”をはじめとする日常生活の制約につながる病態を早期に把握し予防・進行防止につなげることが重要である.
●長寿ドックにおける要受診としての紹介先は,泌尿器外科が最多であった.一方,受診者の約半数が“フレイル予備軍”と推定された.
●特に基準値を変更する必要はないが,判定の際には年齢や治療中の疾患などへの配慮が必要である.
参考文献
1)内閣府(編):高齢社会白書 令和4年版,サンワ,2022
2)高齢者のための健診・予防医療のあり方検討委員会,津下一代,北村明彦,他:2021年度 高齢者のための健診・予防医療のあり方検討委員会 報告書—健康長寿に向けた これからの健診の在り方について.人間ドック 36:712-748,2022
3)荒井秀典,佐竹昭介(編):老年医療グリーンノート,中外医学社,2022
4)佐竹昭介:基本チェックリストとフレイル.日老医誌 55:319-328,2018
5)Virani SS, Alonso A, Aparicio HJ, et al:Heart Disease and Stroke Statistics-2021 Update: A Report From the American Heart Association. Circulation 143:e254-e743,2021
6)日本対がん協会:2022年04月04日 お知らせ(https://www.jcancer.jp/news/12832?y=2022&cat=news&num=6)(最終アクセス:2023年6月23日)
7)日本人間ドック学会:高齢人間ドック受診者 指導の手引き 2020年3月版(https://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2013/09/Dock-KoureiTebiki.pdf)(最終アクセス:2023年7月19日)
8)Serrano-Pozo A, Das S, Hyman BT:APOE and Alzheimer's disease: advances in genetics, pathophysiology, and therapeutic approaches. Lancet Neurol 20:68-80,2021
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