文献詳細
今月の!検査室への質問に答えます・19
尿タンパク濃度は混濁の有無に関係なく,遠心前後で異なることがあります.日常検査での前処理はどのような方法で行うべきでしょうか?
著者: 石澤毅士1 菊池春人2
所属機関: 1慶應義塾大学病院臨床検査科 2済生会横浜市東部病院臨床検査科
ページ範囲:P.1426 - P.1428
文献概要
尿タンパク定量検査は慢性腎臓病の重症度分類にも使用され,腎臓の代表的な検査であるため日常診療で広く行われています.しかし,尿の性状は無色透明な尿から混濁尿を呈する血尿,膿尿,塩類析出尿などさまざまです.そのため,どのように測定前処理を行うかについて悩むことがあるでしょう.
本稿では,測定前処理による検査データへの影響を中心に説明したいと思います.
参考文献
掲載誌情報