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文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻11号

2024年11月発行

今月の!検査室への質問に答えます・19

尿タンパク濃度は混濁の有無に関係なく,遠心前後で異なることがあります.日常検査での前処理はどのような方法で行うべきでしょうか?

著者: 石澤毅士1 菊池春人2

所属機関: 1慶應義塾大学病院臨床検査科 2済生会横浜市東部病院臨床検査科

ページ範囲:P.1426 - P.1428

文献概要

はじめに

 尿タンパク定量検査は慢性腎臓病の重症度分類にも使用され,腎臓の代表的な検査であるため日常診療で広く行われています.しかし,尿の性状は無色透明な尿から混濁尿を呈する血尿,膿尿,塩類析出尿などさまざまです.そのため,どのように測定前処理を行うかについて悩むことがあるでしょう.

 本稿では,測定前処理による検査データへの影響を中心に説明したいと思います.

参考文献

1)日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会(編):2019年改訂 高尿酸血症・痛風治療ガイドライン 第3版,診断と治療社,2019
2)森下芳孝,松本祐之,平井信弘,他:尿中化学成分測定における尿検体取扱法の標準化に関する研究 第1報 前処理法および保存温度について.医学検査 58:381-389,2009
3)石澤毅士,太田敦美,早川富夫,他:尿化学検査における測定前処理法の現状と外部精度管理調査の知見.臨病理 66(suppl):134,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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