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今月の特集1 血栓止血領域における抗体医薬
扉
著者: 涌井昌俊1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.125 - P.125
文献購入ページに移動 抗体医薬は文字通り抗体そのもの,または抗体由来の構造を利用した医薬品であり,当初は主に癌や免疫性疾患の分子標的療法として開発・実用化されてきました.近年では血栓止血領域にも活躍の場を広げており,臨床と検査にインパクトをもたらしつつあります.従来の抗体医薬のように標的分子の作用を阻害することで治療効果を発揮する製剤だけではなく,逆に標的分子に結合することで作用を促進する抗体医薬も登場しています.また,抗体の実体,すなわち免疫グロブリン分子の抗原特異性にかかわらない構造部分を利用した製剤も実臨床の向上に寄与しています.
本特集では血栓止血領域で用いられる抗体医薬の現状と課題について,第一線のエキスパートの方々に解説いただきました.検査実地に必要な考え方の整理の一助になるとともに,治療の進化に伴走するために求められる検査の新たな方向性を探るヒントになれば幸いです.
本特集では血栓止血領域で用いられる抗体医薬の現状と課題について,第一線のエキスパートの方々に解説いただきました.検査実地に必要な考え方の整理の一助になるとともに,治療の進化に伴走するために求められる検査の新たな方向性を探るヒントになれば幸いです.
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