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文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻4号

2024年04月発行

文献概要

増大号 AKI・CKDの診断・治療に臨床検査を活かせ 1章 腎の病態生理

腎と体液量調節・血圧

著者: 久保英祐12 春原浩太郎12 田村功一1

所属機関: 1横浜市立大学循環器・腎臓・高血圧内科学 2東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科

ページ範囲:P.332 - P.337

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はじめに

 血圧は,心拍出量と末梢血管抵抗によって規定され,心拍出量は体液量と心収縮力によって決定する.これらの因子は食塩摂取量や交感神経系,レニン-アンジオテンシン-アルドステロン(renin-angiotensin-aldosterone:RAA)系などにより,さまざまな修飾を受ける.腎臓は血圧異常により障害を受ける一方で,血圧の規定因子の1つでもある.このように腎臓と血圧は密接な関係をもっている.

 本稿では,血圧の評価やその測定意義について,特に腎疾患との関連を中心に記載する.さらに血圧を規定する因子として重要な体液量についても概説する.

参考文献

1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2019,ライフサイエンス出版,2019(http://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_noprint.pdf)(最終アクセス:2023年12月19日)
2)Daskalopoulou SS, et al:The 2015 Canadian Hypertension Education Program recommendation for blood pressure measurement, diagnosis, assessment of risk, prevention, and treatment of hypertension. Can J Cardiol 31:549-568,2015
3)Myers MG, et al:Automated office blood pressure. Can J Cardiol 28:341-346,2012
4)谷澤雅彦:体液量を正しく評価する.レジデントノート 17:531-542,2015
●福井翔:体液量の評価方法(体液欠乏,体液過剰).薬事 64:2652-2659,2022

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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