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増大号 AKI・CKDの診断・治療に臨床検査を活かせ 4章 腎疾患を知る—臨床検査ができること CKD
分類と病態
著者: 向井秀幸1 長田太助2
所属機関: 1自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部 2自治医科大学内科学講座腎臓内科学部門
ページ範囲:P.470 - P.473
文献購入ページに移動慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)は,世界中で透析療法・腎移植などの腎代替療法を要する末期腎不全患者数が増加しており,糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)低下やタンパク尿が末期腎不全だけではなく,心血管疾患(cardio vascular disease:CVD)や死亡の重大なリスク因子であることから2002年に米国腎臓財団(National Kidney Foundation)のK/DOQI(Kidney Disease Outcome Quality Initiative)診療ガイドラインで提唱された概念で,その後2012年に国際的腎臓病ガイドライン機構(Kidney Disease Improving Global Outcomes:KDIGO)から診断基準と重症度分類などがまとめられた.わが国でも日本腎臓学会が2007年に「CKD診療ガイド」を発行して以降,種々のガイドラインの改訂が重ねられ,CKD診療の普及・啓発・実践において大きな役割を果たしている.
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