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増大号 AKI・CKDの診断・治療に臨床検査を活かせ 4章 腎疾患を知る—臨床検査ができること CKD
尿毒症と臨床検査
著者: 吉田栞1 山本卓1
所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科腎研究センター腎・膠原病内科学
ページ範囲:P.502 - P.505
文献購入ページに移動尿毒症とは,腎機能の悪化に伴い,尿中から体外へ排泄されるべき尿毒素物質が体内に蓄積することにより引き起こされる状態である.尿毒素はさまざまな臨床症状を引き起こすだけでなく,心血管疾患など合併症の発症リスクとの関連も報告されており,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者のQOL(quality of life)や生命予後に強くかかわる.
本稿では,尿毒症症状の原因となる尿毒素の定義や分類,尿毒素によって引き起こされる症状や合併症について解説する.また,尿毒素の定量評価や透析療法における除去効率の評価についても触れる.加えて,さまざまな合併症との関連が報告されているインドキシル硫酸の簡便化された測定方法やその臨床応用への展望についても紹介する.
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