icon fsr

雑誌目次

雑誌

臨床検査69巻10号

2025年10月発行

雑誌目次

増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで

はじめに フリーアクセス

柳田 絵美衣

pp.1027

 がんゲノム医療は,がんの本質に迫る分子レベルでの診断と個別化治療の実現を目指して近年,著しい発展を遂げてきました.2019年の保険収載以降,がん遺伝子パネル(comprehensive genomic profiling:CGP)検査やコンパニオン診断(companion diagnostics:CDx)の外部委託件数は急増し,わが国においても多くの医療機関で日常的に実施されるようになり,専門的な用語を基礎から学ぶために2020年に増刊号「がんゲノム医療用語事典」(64巻10号)を発行しました.その後,数年が経過しましたが,病理検査室において実際にどのような検体処理や対応が求められているのか,また臨床検査技師がどのように業務に関与しているのかといった具体的な実務情報については,依然として十分に共有されているとは言い難い状況にあります.

 特に病理検査の現場においては,固定・包埋・切片作製・品質管理といった検体前処理のいわゆる“Wet”なプロセスや,検査後のデータ解析を含むバイオインフォマティクス領域など,通常の病理診断とは異なる視点や知識が求められます.こうした領域は,日常の業務だけでは体系的に習得することが難しい場合も多く,確かな実務知識と経験の共有が,がんゲノム医療の質の向上に直結すると考えられます.

1章 知っておくべき基本的なこと—がん遺伝子検査の特徴と,がんゲノム医療の流れ

がんゲノム医療の全体像

柳田 絵美衣

pp.1034-1039

がんゲノム医療とがん遺伝子検査

 2015年1月30日に,一般教書演説のなかで当時のアメリカ大統領であるオバマ氏が発表した「プレシジョン・メディシン・イニシアティブ」(Precision Medicine Initiative)は,次世代の医療のあるべき姿と考えられるようになった.これまでの医療は平均的な患者向けにデザインされていたのに対し,プレシジョン・メディシン(精密医療)は,遺伝子,環境,ライフスタイルに関する個々人の違いを考慮して,個々人に最適な疾病の予防や治療法を確立するものである.

 これまで,がんに関する遺伝子関連検査はコンパニオン診断として行われてきた.遺伝子変異に基づく個別化治療は決められた臓器に発症したがんにおいて,1つの遺伝子の異常に対して治療薬を選択する.例えば,乳がんにc-erbB-2の変異が見つかればトラスツズマブ(trastuzumab)を選択し,治療に用いることは可能であるが,肺がんで同じ遺伝子変異が見つかってもトラスツズマブを選択することができない.わが国では,がん発生臓器ごとに選択できる薬剤が決められており,他臓器では使用することができない.また,それ以前に肺がんにおいてc-erbB-2変異の検査を受けること自体,わが国の保険医療では認められていなかった.

1章 知っておくべき基本的なこと—がん遺伝子検査の特徴と,がんゲノム医療の流れ 保険適応の各がん遺伝子検査の特徴

コンパニオン診断薬・免疫組織化学

柳田 絵美衣 , 今川 誠

pp.1040-1044

はじめに

 コンパニオン診断薬(companion diagnostics:CDx)は,分子標的治療薬の適応となる患者を識別するために用いられる診断薬である.CDxは,腫瘍細胞の分子特性を評価し,適切な治療法を選択するうえで重要な役割を果たしている.主な技術として,タンパク質の発現を確認する免疫組織化学(immunohistochemistry:IHC)や,遺伝子異常を検出するISH(in situ hybridization),網羅的遺伝子解析を行う包括的ゲノムプロファイリング検査などが挙げられる.現在,IHCによるCDxの代表的な例として,HER2(human epidermal growth factor receptor 2)とPD-L1(programmed death-ligand 1)が挙げられる.

 本稿では,これらバイオマーカーについて,臨床的意義,IHCの測定法と判定基準,染色上の注意点などについて解説する.

肺癌マルチプレックス遺伝子検査

南 智也

pp.1045-1047

はじめに

 近年,非小細胞肺癌において,治療標的となるドライバー遺伝子異常が多く同定され,分子標的治療薬が用いられるようになってきた.2010年代以降からは,それらの分子標的治療薬に対して多くのコンパニオン診断が開発され,マルチプレックスPCRや次世代シークエンス(next generation sequencer:NGS)を原理とするマルチプレックス遺伝子検査が臨床で普及してきている.

 本稿では,現在,わが国で承認されている肺癌マルチプレックス遺伝子検査の種類や原理,各検査の特徴について解説する.

がんゲノムプロファイリング検査

赤羽 俊章

pp.1048-1051

はじめに

 誌面に限りがあるため,全てのがんゲノムプロファイリング検査〔以下,CGP(comprehensive genomic profiling)検査〕の臨床的意義を解説することはできない.

 本稿では,鹿児島大学病院(以下,当院)で外注実施されているCGP検査について,検査上の注意点などを概説する(表1).それぞれのCGP検査の解析対象遺伝子などの詳細は各検査会社の資料を参考にしていただきたい.

1章 知っておくべき基本的なこと—がん遺伝子検査の特徴と,がんゲノム医療の流れ がんゲノム医療の流れ

外来での患者説明から同意の取得まで

須賀 淳子

pp.1052-1055

はじめに

 患者にがん遺伝子パネル検査(comprehensive genomic profiling:CGP)に関する説明を行う際,検査全体の流れ・検体の条件・費用・がんゲノム情報管理センター(center for cancer genomics and advanced therapeutics:C-CAT)などを把握していることが必要と考える.

 本稿では京都大学医学部附属病院(以下,当院)の実例を用いて,外来で患者に説明するところから結果説明までを概説する.詳細は各項を参照いただきたい.

検体の受付からレポート作成

柿島 裕樹

pp.1056-1058

はじめに

 がん遺伝子パネル検査の流れは,検体の受付→病理組織検体の処理→ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)ブロックおよび標本作製→がん遺伝子パネル検査の依頼→核酸の抽出・評価→シークエンスライブラリの作製→次世代シークエンサー(next-generation sequencer:NGS)の解析→解析パイプライン→レポート作成である.病理部門と検査部門が重要な役割を担っていることが分かる(表1)1).それを反映するかたちで,2022年3月に日本病理学会と日本臨床検査医学会は合同で「がんゲノム検査全般に関する指針」2)で,検査の標準化についての指針を発出した.

レポートの種類と内容・読み方

里見 介史

pp.1059-1061

はじめに

 がん遺伝子パネル(comprehensive genomic profiling:CGP)検査は,がんゲノム医療における治療方針の策定のための検査である.研究目的の遺伝子解析とは異なり,CGP検査では病理医,臨床医,遺伝カウンセラーなど多職種からなる“エキスパートパネル”が解析結果を検討し,臨床医を介して患者に結果が返却される.

 本稿では,わが国で保険適用されている5つのCGP検査(OncoGuideTMNCCオンコパネルシステム1),FoundationOne®CDx/Liquid CDx2),Guardant360®CDx3),GenMineTOP®がんゲノムプロファイリングシステム4))について,その報告書の構成と読み方を概説する.

エキスパートパネル

赤羽 俊章

pp.1062-1064

はじめに

 並列型シーケンサーを用いた遺伝子解析の結果は,ホルマリン固定パラフィン包埋組織から抽出した核酸を使用した場合,時に不確実であり,しばしば解釈が難しい場合がある.このような検査を包括的がんゲノムプロファイリング(comprehensive genome profiling:CGP)検査として用いて,適切な薬剤選択の指標として考える場合,PCR法などを用いた従来のコンパニオン検査とは異なり,結論を得るには多くの専門家の意見の集約が必要になる.なぜならば,意義がある変異と意義のない変異が混在するためである.検出された変異に意味付けを行い,ゲノム情報の取捨選択を行う会議がエキスパートパネルであり,CGP検査の結果を適切に判断するための専門家会議である.

 エキスパートパネルを行うための施設基準や制度についての詳細は誌面の都合上省くが,本稿では,鹿児島大学病院(以下,当院)で実施しているエキスパートパネルの実際を紹介・解説する.

がんゲノム情報管理センター(C-CAT)

柿島 裕樹

pp.1066-1067

 2018年6月,国立がん研究センター内に,がんゲノム情報管理センター(Center for Cancer Genomics and Advanced Therapeutics:C-CAT)が開設された.C-CATは,ゲノム解析を行った結果得られる配列情報および診療情報を集約・保管し,利活用するための機関である.

 現在,保険適用されている,がんゲノムプロファイリング検査においては“がんゲノムプロファイルの解析により得られる遺伝子のシークエンスデータ(FASTQ又はBAM),解析データ(VCF,XML又はYAML)及び臨床情報等を,患者の同意に基づき,保険医療機関又は検査会社等からがんゲノム情報管理センター(C-CAT)に提出すること”とされている.

二次的所見への対応

浦川 優作

pp.1068-1070

はじめに

 がんゲノム医療の進歩に伴い,がんの個別化治療を目的として治療標的となる遺伝子変異を見つけるだけでなく,生殖細胞系列の病的バリアントも医療者や患者双方にとって重要な情報として扱われるようになってきた.がんゲノム医療の領域では解析対象となっているが,本来の検査目的(一次的所見)ではない所見であり,特に生殖細胞系列で検出された遺伝子変異(以下,病的バリアント)を二次的所見(secondary findings:SF)と呼ぶ.SFは,がんの治療方針や遺伝性腫瘍症候群をはじめとする遺伝性疾患のリスク評価や診断に影響を与える可能性がある.本稿では,SFを適切に理解したうえで,がんゲノム医療においてSFがどのように扱われるかを解説する.

2章 がんゲノム検査に関わるテクニックと工程 病理検査領域の工程

各臓器の腫瘍取扱い規約に基づく基本的な切り出し方法

江本 桂

pp.1071-1074

はじめに

 わが国では均一化された病理診断を行うために各種の腫瘍取扱い規約が作成されており,切り出し方法についても触れられている.

 本稿では,なぜ各規約のような切り出しとなるかを総論的に解説する.誌面の都合上,詳細については各規約を参照いただきたい.

検体の取り扱いと標本作製—固定,薄切,細胞採取(ダイセクション)

柳田 絵美衣

pp.1075-1079

はじめに

 病理学検査領域の検査の工程は,固定や包埋のプレアナリシス段階と,薄切,HE(hematoxylin-eosin)染色標本作製,腫瘍細胞の確認,細胞採取(ダイセクション)などのアナリシス段階に分かれる(図1).

腫瘍細胞含有率の算出方法とトリミング

川野 竜太郎

pp.1080-1081

腫瘍細胞含有率の算出

 がんゲノム検査において必要な項目に“腫瘍細胞含有率”がある.“腫瘍細胞含有率”とは,使用するブロックの標本に関して,非腫瘍部を含む全有核細胞数に対する有核腫瘍細胞数の割合を指す.ここで重要なポイントは,面積ではなく有核細胞数で判定するということである1)

 必要な腫瘍細胞含有率は各検査系で異なっているが,最低でも20%以上の割合が求められている.腫瘍細胞含有率が低いと,次世代シークエンサー(next-generation sequencer:NGS)の検査結果を解析する際に遺伝子変異の偽陰性が生じるといったリスクがある.正確なコピー数増幅の変化を判定するためには40%以上の割合が望ましい2)

外部委託の具体的な方法とポイント—OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム,FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル,GenMineTOP® がんゲノムプロファイリングシステム,Guardant 360® CDxがん遺伝子パネル

山田 寛

pp.1082-1088

はじめに

 2019年に,NGSを用いて一度に数十〜数百の複数のがん関連遺伝子を同時に調べる包括的ゲノムプロファイリング(comprehensive genome profile:CGP)であるがん遺伝子パネル検査が,わが国で初めて保険収載された.

 これによって今まで,1対1で遺伝子変異の有無を確認していくコンパニオン診断のデメリットである,時間的なロスや検体の損失が解消されることになった.

 2025年3月現在,保険収載され実働しているCGP検査は以下のものがある.

1.OncoGuideTMNCCオンコパネルシステム(以下,NCC)

2.FoundationOne®CDxがんゲノムプロファイル(以下,FoundatinOne)

3.GenMineTOP®がんゲノムプロファイリングシステム(以下,TOP)

4.FoundationOne®Liquid CDxがんゲノムプロファイル

5.Guardant360®CDxがん遺伝子パネル(以下,Guardant360)

 1〜3.は病理検査のホルマリン固定パラフィン包理(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)ブロックをメイン検体としており,4〜5.は血液を用いたCGP検査である.

 本稿ではFFPEを用いる,①NCC,②FoundationOne,③TOP,またLiquid検査の代表として④Guardant360の検体提出方法を解説する.

 2025年7月現在,慶應義塾大学病院(以下,当院)では保険診療のCGP検査の提出先は,NCCとTOPはLSIメディエンス社,FoundationOneはSRL社,Guardant360はBML社となっている.ベンダーによって提出方法が変わるが,本稿では当院での提出方法を基に説明を進める.

2章 がんゲノム検査に関わるテクニックと工程 遺伝子関連検査領域の工程

—核酸(DNA,RNA)の取り扱い—FFPEからの核酸抽出

柳田 絵美衣

pp.1089-1093

核酸抽出の概要

 ヒト細胞の核酸抽出・精製法は大きく分けて4工程である(図1).

①サンプルの準備・破砕

②ライセート調製(タンパク質の変性・核酸分解酵素の不活性化)

③混在する他の細胞構成成分の除去

④核酸の回収・精製

—核酸(DNA,RNA)の取り扱い—核酸品質確認(ΔCT,DIN,A260/A280)

井上 博文

pp.1095-1097

ΔCT(リアルタイムPCRによる評価)

 ΔCT測定は,リアルタイムPCRを用いて核酸の品質を評価する簡便な方法である.異なる長さのアンプリコン(短鎖:50〜100bp,長鎖:100〜300bp)をPCR増幅し,短鎖と長鎖の増幅サイクル数の差(ΔCT)を測定する(図1).核酸が高品質であれば,短鎖・長鎖ともに早い増幅が確認され,ΔCT値は小さくなる.一方,断片化が進んでいる場合は長鎖アンプリコンの増幅効率が低下し,ΔCT値が増大する.次世代シークエンサー(next-generation sequencer:NGS)解析の適用基準として,ΔCT値は2以下が推奨されている.また,過度なクロスリンクが生じた検体の評価にも有用である.

—核酸(DNA,RNA)の取り扱い—FFPEから抽出したDNAの品質と量

柳田 絵美衣

pp.1098-1102

はじめに

 ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)から抽出されたDNAの品質は“DNAの断片化”に左右される.病理検体の場合は検体摘出からホルマリンに浸漬するまでの時間,固定時間,ホルマリンの種類などがDNAの断片化に影響を与え,ゲノム解析結果の品質を左右することが明らかとなっている.DNAの品質の指標はΔCT値やDIN(DNA integrity number)がある〔2章「核酸(DNA,RNA)の取り扱い 核酸品質確認(ΔCT,DIN,A260/A280)」を参照〕.

 DINはDNAの断片化を数値化したものである.数値10が最も質がよく,長い状態のDNAであり,DNAが短く断片化するにつれて数値が小さくなる.日本病理学会の「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」1)(以下,規程)には,このDINが2.3以上のDNAであれば,ゲノム解析成功率は70%であったと記されている.実際に検査の現場でシークエンスを行っていると,DINが3.0以上であればほぼ問題なくライブラリーを構築でき,ゲノム解析は成功している.DINが高値であるほどPCR産物濃度,構築できるライブラリー濃度が高値となる.一方,DINが低値の場合は,PCR産物濃度,構築できるライブラリー濃度が低値となり,ゲノム解析が困難となる(図1).

 規程に従って作製したゲノム検査用FFPE検体と,病理診断用に作製されたアーカイブFFPE検体のDNA品質(DIN,濃度)とゲノム解析成功率,ゲノム解析を成功させるための条件を知ることで,がんゲノム検査の成功率を向上させることができる.

 本稿は文献2)で筆者が報告した内容を基にして,FFPE作製条件の違いによるDNA品質(DNA)とゲノム解析成功率の比較について解説する.

—核酸(DNA,RNA)の取り扱い—FFPEから抽出したRNAの品質と量

雨宮 健司

pp.1103-1105

はじめに

 近年,がんゲノム医療の進展によって,次世代シークエンサー(next-generation sequencer:NGS)を用いた網羅的遺伝子解析が普及している.特に,がん組織由来のRNAを解析することで,融合遺伝子や遺伝子発現,RNAスプライシング異常を捉えることが可能となった.ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)標本から抽出されるRNAの品質は,特に固定時間や保存期間の長さによって影響を受ける.

 本稿では,ホルマリン固定時間およびFFPEブロックの保存期間という2つの要因に着目し,RNAの品質と量に与える影響について筆者ら1)の研究(以下,本研究)を基に解説する.

ライブラリー作製(アンプリコンシークエンス法,キャプチャーシークエンス法)

赤羽 俊章

pp.1106-1109

アンプリコンシークエンス法

 アンプリコンシークエンス法は,ターゲットの遺伝子領域のDNA配列に即したプライマーをサンプルDNAとPCR反応させることで目的の領域だけを増やし,アンプリコン(PCR産物)を作る手法である.がんゲノム,とりわけ,ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)検体から抽出したDNAを使用する場合,低品質,低濃度であることが多々あるが,この手法は低濃度または断片化が進んだDNAを用いても,目的の領域を濃縮(エンリッチメント)することが比較的容易である.

 しかしながら,断片化が著しいDNAの場合,反応する箇所によっては非特異的にPCR反応が起き,本来は別の遺伝子領域であるのに,別の場所にマッピングされ,エラー1塩基多型(single nucleotide polymorphism:SNP)として検出されることがある.また,コピー数多型(copy number variation:CNV)解析では,非腫瘍のDNAと腫瘍部位のDNAのリード数の差を基に比較解析を行ってCNVを算出するが,両者の検体品質が著しく異なると,増幅効率に差が生じ,正確な値が算出できない.例を挙げると,非腫瘍部位として新鮮な血液由来のDNA,腫瘍部位として5年前のFFPE由来のDNAを用いて比較・解析しCNVを算出する場合などであり,バイオインフォマティシャンによる検証と補正が必要となる.

—シークエンサー(Wet&Dry)/次世代シークエンサー—合成によるシークエンシング法:イルミナ社

赤羽 俊章

pp.1111-1113

はじめに

 次世代シークエンサーとは,ハイスループットに遺伝子配列を読むための機器の総称である.特に,ホルマリン固定パラフィン包埋検体を用いたシークエンシングの場合,核酸は短いフラグメントに断片化されていることから,ショートリードに特化しているものを使用することが一般的である.次世代シークエンサーという名称が一般化しているが,次世代で使用しているわけではなく,一般的に広く使われているシークエンサーであり,近年では並列型のシークエンサーという意味でmassive parallel sequencerと呼ぶこともある.それぞれのメーカー,それぞれの機種に長所・短所が存在するが,本稿では触れない.

 本稿では,筆者が主に使用しているイルミナ社のシステムを例にして次世代シークエンサーの原理を解説する.

—シークエンサー(Wet&Dry)/次世代シークエンサー—半導体シークエンス:サーモフィッシャーサイエンティフィック社

雨宮 健司

pp.1114-1116

はじめに

 サーモフィッシャーサイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)社のIon TorrentTMシリーズは,pH変化を利用する独自の検出系により,光学系を用いずに短時間で塩基配列情報を取得できる点が特長である.本稿では,Ion TorrentTMシリーズ技術を用いた半導体シークエンスの原理と,非小細胞肺癌患者への各分子標的薬の適応を判定するための補助として保険償還されている,オンコマインTMDx Target TestマルチCDxシステム(以下,オンコマイン検査)で使用するIon PGMTMDxシステムの,Wet(ライブラリー調製やテンプレート調製など)部分とDry(データ解析やラン精度管理)の流れについて概説する.

—シークエンサー(Wet&Dry)—サンガー法・プライマー作製法

池尻 誠

pp.1117-1119

はじめに

 がん遺伝子パネル検査は次世代シークエンサー(next generation sequencer:NGS)を用いて腫瘍の遺伝的背景を網羅的に解析する検査である.この検査によって治療標的となる遺伝子変化の特定が可能となり,最適な治療選択が期待されている.しかし,検査の過程で本来の目的とは異なる二次的所見(secondary findings:SF)が認められる場合がある.

 本稿では,がんパネル検査においてSFを疑った際のサンガー法での確認方法とプライマー作製法について述べる.

2章 がんゲノム検査に関わるテクニックと工程 検体の保管と管理のポイント

NGS解析などにおける検体品質管理

柳田 絵美衣

pp.1120-1122

はじめに

 特に次世代シーケンシング(next-generation sequencing:NGS)を用いた体細胞遺伝子のがんゲノム検査は,がんの診断,予後予測,治療法の選択において非常に有用な手段である.この検査では,がん細胞に特有の遺伝子変異を高精度で検出することが可能であるが,その結果の正確性は検体の取り扱いに大きく依存する.採取,運搬,処理,保存の各段階で慎重に管理を行うことが,信頼性の高い検査結果を得るために非常に重要である.

 試料の品質は周囲の環境条件により影響を受ける.過剰な紫外線は核酸(DNA,RNA)の構造変化を生じさせる可能性がある.また,湿気は腐食(カビなどの微生物の増殖)の可能性を高め,大気はタンパク質などを酸化させる可能性がある.保存容器内の空気と試料の割合によっては試料のpHを変化させる可能性がある.試料の取り扱い方,保管環境は試料の品質維持に重要である.特に温度条件は試料の品質に大きな影響を与える.

ISO 20387:バイオバンク

山田 寛

pp.1123-1126

はじめに

 ISO 20387は,バイオバンキングに対する信頼性を高めるために,それまで各国,各施設でバラバラであった管理基準を統一し,国際的なデータ共有を図ろうと策定された国際規格である.

 この規格は研究・開発のための多細胞生物(ヒト,動物,植物など)および微生物に由来する生物材料を含む,全てのバイオバンキング実施施設に適用可能である.

 わが国においては,公益財団法人日本適合性認定協会(Japan Accreditation Board:JAB)が2023年3月にISO 20387に基づくバイオバンクの認定事業のパイロットプログラムを実施,2024年3月に京都大学医学部附属病院クリニカルバイオリソースセンターほか,3施設が国内初となるJIS Q 20387:2023(ISO 20387:2018)認定を取得している.

 現在,JABのバイオバンキング認定分野は以下である.

①血液:全血,血漿,血清,バッフィーコート,末梢血単核細胞,その他

②細胞:幹細胞(骨髄,末梢血,臍帯血,その他),株化細胞(具体的な細胞種),プライマリー細胞(具体的な細胞種),腫瘍浸潤性リンパ球,その他

③組織(ヒト由来):FFPE(formalin fixed paraffin embedded,ブロック・スライド),凍結組織(固定の有無,固定の種類など),その他

④穿刺液:体腔液(胸水,腹水,その他),羊水,脳脊髄液,その他

⑤排泄物:糞便,尿,その他

⑥分泌物:唾液,喀痰,鼻腔スワブ,その他

⑦核酸:血液核酸(DNA,RNA),その他

⑧その他:気管支肺胞洗浄,骨髄(幹細胞以外),その他

 基本上記の試料は“ヒト由来”を対象としている.

2章 がんゲノム検査に関わるテクニックと工程 検査品質の精度管理

がんゲノム医療に関わる病理検査:ISO 15189

柿島 裕樹

pp.1127-1129

はじめに

 臨床検査室の品質保証の1つとして第三者認定があり,代表的なものとして,国際標準化機構(International Organization for Standardization:ISO)の国際規格であるISO15189が挙げられる.現在,ISO15189は2022年版が最新である(表1)1).がんゲノム医療に関わる病理部門においては,遺伝子関連検査に用いるホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)標本作製が必要であり,特に要員の力量,施設及び環境,検査前プロセスは重要である.また,ISO15189:2022年版1)は,リスクマネジメントによる継続的な改善が求められている.

—遺伝子関連検査(NGS)—ISO 15189の要求内容と実際の運用例

柿島 裕樹

pp.1130-1131

はじめに

 がんゲノム医療における,次世代シークエンサー(next-generation sequencer:NGS)を用いたがん遺伝子パネル検査では,NGSを含めた機材の管理と検査プロセスにおける検査法の確立が重要である.ISO 15189:2022年版1)(以下,2022年版)の要求事項においても両者は含まれている.

—遺伝子関連検査(NGS)—精度管理法など

柳田 絵美衣

pp.1132-1135

はじめに

 がんゲノム検査には病理検査領域と遺伝子関連検査領域の作業工程があり,精度管理すべきポイントは多岐にわたる.病理検査領域では固定,包埋,薄切など,遺伝子関連検査領域では核酸抽出,ライブラリー構築(PCR反応,精製など),次世代シークエンサー(next-generation sequencing:NGS),データ解析の各工程でそれぞれ精度管理を実施する必要がある.

 本稿では,現在,がんゲノム検査に特化して使用されているNGSやがんゲノム検査全体の内部精度管理方法について,実際に筆者が実施してきた方法などを紹介する.

3章 知っておくべきバイオインフォマティクスについて

バイオインフォマティクス解析の流れ—一次解析,二次解析,治療エビデンスの検索

谷嶋 成樹

pp.1136-1141

はじめに

 がんゲノム医療では次世代シークエンサー(next generation sequencer:NGS)を用いたがん遺伝子パネル検査でがん組織の体細胞DNA変異を解読し,バイオインフォマティクス解析によって治療選択に必要な情報を得る.NGS解析で得られた遺伝子変異のなかからドライバー遺伝子変異の候補を抽出し,それに基づく推奨治療(molecular based recommended therapy:MBRT)の選択に必要な情報を得る.がんゲノム医療の現場では推奨治療をエキスパートパネルと呼ばれる医師を中心とした専門家会議で吟味し,主治医に情報を提供する.

 バイオインフォマティクス解析の流れを図1に示す.本稿ではバイオインフォマティクスについて,体細胞変異情報を得る一次解析,変異の意義を解析してがんのドライバー遺伝子変異候補の情報を得る二次解析,そしてエキスパートパネルで推奨治療の吟味に必要な治療エビデンス検索の3つの段階に分けて解説する.

バリアントの表記方法

雨宮 健司

pp.1142-1144

はじめに

 近年,次世代シークエンサーを用いた遺伝子パネル検査の普及により,これまで以上に多くのバリアント情報が,医師に提供されるようになってきた.従来は“突然変異”(mutation)や“多型”(polymorphism)などと呼ばれていたが,近年は病的意義の有無を問わず包括的に“バリアント”という用語が使われるようになった.これらの情報を正しく理解することは,がんの診断,治療方針の決定などに影響を与えるため,非常に重要である.

 本稿では,国際的に広く採用されているhuman genome variation society(HGVS)1)による標準化されたバリアント表記法について解説する.

公共データベースの実際の操作方法

雨宮 健司

pp.1145-1156

はじめに

 がんゲノム医療は近年,目覚ましい発展を遂げ,個別化医療実現への道を切り拓いている.次世代シークエンサー(next-generation sequencing:NGS)技術の進歩により,がん組織から網羅的な遺伝子変異情報を取得することが日常臨床でも可能となり,その結果は,がんの診断,治療選択,予後予測,そして創薬研究へと幅広く応用されている.NGS検査によって検出されるバリアントは多岐にわたり,その臨床的意義を正確に解釈することは,がんゲノム医療の実践において極めて重要な課題である.個々のバリアントが疾患に与える影響,治療薬への反応性,予後との関連性などを評価するためには,膨大な科学的知見と臨床データに基づいた情報源が不可欠となる.

 本稿では,がんゲノム医療において特に重要性の高い公共データベースであるCOSMIC(catalogue of Somatic mutations in cancer),OncoKBTM(oncology knowledge base),CIViC(clinical interpretations of variants in cancer)の3つを中心に,その概要,特徴,そして実際の操作方法を,その他の公共データベースとともに概説する.

一次解析・二次解析の専門用語解説

谷嶋 成樹

pp.1157-1161

一次解析の用語

◎ベースコール

 次世代シークエンサー(NGS)では,DNA配列に塩基の種類に応じた蛍光物質を結合させ,蛍光の波長と強度を画像データとして読み取り塩基種類を決定する.SBS(sequencing by synthesis)法1)では,一度に数十万〜数億個の蛍光を画像データとして読み取ることでDNA配列の超高速解析を可能にしている.ここからアデニン(adenine:A),チミン(thymine:T),グアニン(guanine:G),シトシン(cytosine:C)の塩基種別を示す文字列シンボルへ変換する工程をベースコール(basecalling)と呼んでいる.

4章 がんゲノム検査の臨床的有用性の現状:治験など

がん遺伝子パネル検査の結果に基づく治療—保険診療,治験,患者申出療養,先進医療

須賀 淳子

pp.1162-1166

はじめに

 エキスパートパネル(別項を参照)で提示される治療は,主に保険診療,治験,先進医療,患者申出療養,保険適用外のいずれかで使用されることが多い.エキスパートパネルの結果301,826例のうち,エキスパートパネルで提示された治療薬を投与したのが2,888例(9.4%)であった.投与した症例の内訳は,保険診療1,857例(64.3%),企業治験477例(16.5%),医師主導治験154例(5.3%),患者申出療養263例(9.1%),その他135例(4.7%),先進医療2例(0.1%)という結果が公表されている1)

 本稿では,保険診療,治験,患者申出療養,先進医療について詳しく概説する.

がんゲノムプロファイリング検査やコンパニオン診断の結果から実施される治療例

水野 孝昭

pp.1167-1168

 がんゲノム医療とは,がんの原因となる遺伝子変化に基づいて患者一人一人の特徴に合わせた診断・治療を行う医療である.イレッサ®を皮切りに,この四半世紀の間に次々と効果的な分子標的薬が開発された.選択肢の増加に伴い,単一遺伝子検査であるコンパニオン診断から,がんゲノムプロファイリング(comprehensive genomic profiling:CGP)検査に,より網羅的なゲノム情報を把握するニーズが増大してきたことは,本増大号の他の項目でも述べられている通りである.

 コンパニオン診断が単一の薬剤の使用適応を判断するのに対して,CGP検査の実施目的は大きく次の3つに分けられる.①診断に資する情報の収集,②保険適用可能な治療の提案,③試験的治療(治験など)の提案の3つである.①については他稿に譲るとして,本稿では特にCGP検査における②,③の保険適用可能な治療,試験的治療について次の模擬症例をもとに解説する.

大腸癌のがんゲノム検査による診断から治療への流れ

佐貫 毅

pp.1169-1171

大腸癌の診断

 大腸癌の診断は,原発巣に対する下部消化管内視鏡検査(colonoscopy:CS)が必須である.腫瘍の形態学的な観察を行い,進展範囲や予想される壁深達度(T因子)を推測し,組織学的診断では生検を行って腺癌であることを証明し大腸癌と確定診断する.CTやMRIなどを行い,リンパ節転移(N因子)や遠隔他臓器転移(M因子)の有無を調べ,「大腸癌取扱い規約」1)に基づいて臨床的なステージを決定する.

5章 がんゲノム検査の診断的有用性:分子遺伝学的分類など

婦人科腫瘍—卵巣癌:HRD,類内膜癌:TP53,MMR,POLE,NSMPなど

柳井 広之

pp.1172-1177

はじめに

 ほかの臓器と同様に,婦人科腫瘍においてもがんゲノム検査所見が治療方法の選択,予後予測,遺伝性腫瘍の診断に関与している.検査法として,直接遺伝子を検査するものと免疫染色の所見によって遺伝子の変化を調べるものがある.

 本稿では卵巣癌,子宮体癌におけるがんゲノム検査のうち,ホルマリン固定パラフィン包埋検体(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)を用いるものを中心にその背景を紹介し,代表的な遺伝性腫瘍として遺伝性乳癌卵巣癌(hereditary breast and ovarian cancer:HBOC)とLynch症候群についても解説する.

脳腫瘍—ゲノム検査の現状と課題

柴原 純二

pp.1178-1181

脳腫瘍の分類

 脳腫瘍とは,頭蓋内および脊柱管内に発生する腫瘍を指す.星細胞,乏突起膠細胞,上衣細胞などの膠細胞の特徴をもつ腫瘍(膠腫:glioma)に代表される,脳・脊髄の実質に発生する腫瘍(神経上皮性腫瘍:neuroepithelial tumor)と,くも膜に起源をもつ髄膜腫(meningioma)をはじめとする実質外腫瘍に大別される.

 現代の脳腫瘍分類は,1930年代に提唱された,腫瘍細胞を中枢神経系の各発生段階の細胞と対比させる組織発生学的分類に端を発し,長らく腫瘍の形態所見のみが診断根拠とされてきたが,2016年の世界保健機関(World Health Organization:WHO)分類改訂第4版で,初めて一部の腫瘍型の診断基準に分子遺伝学的指標が導入された.

軟部腫瘍—がんゲノム検査の診断的有用性と分子病理学的診断の現在

森 泰昌

pp.1182-1186

はじめに

 肉腫は軟部組織,骨などから発生し,全ての年代,性別で発症する希少がん(6人/10万人以下の疾患)である.多彩な分子異常を背景に50種以上のサブタイプが存在し,診断には組織学的な形態のみならず分子病理学的な診断方法が恒常的に用いられている.代表的な病理組織型として,脂肪肉腫,血管肉腫,軟骨肉腫,横紋筋肉腫,Ewing肉腫,骨肉腫,悪性末梢神経鞘腫瘍(malignant peripheral nerve sheath tumor:MPNST),滑膜肉腫,類上皮肉腫などがあり多岐にわたる.近年,さらに分子生物学的に多くの進展があり,この領域固有の困難さをさらに複雑にしている.

 臨床的にはゲノム診断に進む段階で,病理組織での腫瘍率やマクロダイセクションの必要性などの判定と同時に病理診断の確度を高めるために分子病理学的診断が求められる.分子病理学的診断は3つの大きなアドバンテージを有している.1つは,分子的な異常を特異的な抗体による免疫染色で判定が可能であることである.そして腫瘍率が極めて低い組織や十分な核酸が得られない小さな検体でin situの細胞レベルでの評価が可能であることである.3つ目として,これらの評価はゲノム解析を補助するのみならず,早いターンアラウンドタイムで臨床医にフィードバックできることである.

 本稿では,代表的な肉腫の診断に関わる分子異常について概説するとともに,肉腫に有用な分子病理学的診断について述べる.

6章 これからがんゲノム医療を学ぶ人のために

—ヒトゲノムとがんについての基礎—ヒトゲノムの基礎

須賀 淳子

pp.1187-1190

はじめに

 検査レポートやがんゲノム情報管理センター(center for cancer genomics and advanced therapeutics:C-CAT)の調査結果に遺伝子変異(バリアントとも呼ばれる)が記載されている.それらがどういった変異なのかを理解することは,がんゲノム医療において非常に重要である.そこで本稿では,これからがんゲノム医療に携わる方向けに大事なポイントに絞って概説する.

—ヒトゲノムとがんについての基礎—遺伝子とがん

柳田 絵美衣

pp.1191-1193

がん遺伝子,がん抑制遺伝子

 ヒトの細胞には約23,000個の遺伝子が存在するといわれ,そのうち20〜400個の遺伝子が,がんの発症に関与している“がん関連遺伝子”と呼ばれている.がん関連遺伝子に変異などの異常が生じることで異常なタンパク質が産生され,細胞に異常が生じて“がん”が発生する.がん関連遺伝子には“がん遺伝子”と“がん抑制遺伝子”が存在する.

ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程

田口 健一

pp.1194-1196

背景と重要性

 がんゲノム医療の実施において,コンパニオン診断薬および次世代シークエンサー(next generation sequencer:NGS)を用いたがん遺伝子パネル検査は必須の技術である.これらの検査では病理組織検体,細胞診検体,血液(血漿)検体の核酸・タンパクが解析対象となる.特にホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)組織検体が主要な検体として使用されているため,検体採取からFFPE処理まで適切な取り扱いが重要な課題となっている.

 日本病理学会は2018年にゲノム検査の臨床導入に先立って,実証データに基づいた「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程2018年」1)(確定版.以下,診療用規程)を策定した.この診療用規程は薬事承認されたほぼ全ての遺伝子パネル検査システムの添付文書や関係学会のバイオマーカー検査ガイダンスで引用されており,がんゲノム医療指定要件の診療体制についても明記されている2).診療用規程はNGSなどの新規技術を用いたゲノム診断で利用可能な一定水準以上の品質確保を目的としており,“日常診療下で作製される病理検体が今後のゲノム診断に供される可能性のある全ての医療機関の病理医や病理技師,さらには検体採取に関わる臨床医を対象”とした実用的な書となるように作成されている.

—関連資格の種類と取得・更新方法—認定病理検査技師

山田 寛

pp.1197-1199

はじめに

 認定病理検査技師とは,2013年に日本病理学会と日本臨床衛生検査技師会(以下,日臨技)が共同して,精度管理を中心とした責務を担う認定制度として立ち上げたものであり,「標準化された病理組織標本作製技術・専門的知識,病理解剖介助業務および病理部門のマネージメント能力等を総合的に評価し認定するもの」とされている.

—関連資格の種類と取得・更新方法—認定臨床染色体遺伝子検査師(遺伝子分野)

中村 信之

pp.1200-1201

はじめに—資格の内容

 認定臨床染色体遺伝子検査師(以下,認定師)制度は,2007年に日本臨床衛生検査技師会(以下,日臨技)と日本染色体遺伝子検査学会(以下,学会)との合同で発足した.日臨技会員および学会員ともに受験機会が与えられており,受験資格はそれぞれの会で規定されている.本認定師は,染色体分野と遺伝子分野に分かれているのが特徴である.本認定師制度の目的は以下のように規定されている.

1.専門知識および高度な技術に対応できる検査資格者を育成する.

2.染色体遺伝子検査の発展と普及を促進し染色体遺伝子検査の精度保証をする.

3.医療の安全と患者の安心を守り国民医療の向上に寄与する.

 なお,本認定師の最新情報は日臨技ウェブサイトの日臨技認定センター資格情報(https://www.jamt.or.jp/studysession/center/system03/)で確認できる.

—関連資格の種類と取得・更新方法—遺伝子分析科学認定士(初級・一級)

雨宮 健司

pp.1202-1203

はじめに

 ゲノム医療が加速度的に発展する現代において,遺伝子関連検査の精度向上と専門人材の育成は極めて重要である.本稿では,2007年に開始された(一級は2012年)公益社団法人日本臨床検査同学院(以下,同院)が認定する“遺伝子分析科学認定士”(初級・一級)の内容,取得・更新の手順,そして試験対策について解説する.

—関連資格の種類と取得・更新方法—ジェネティックエキスパート

柿島 裕樹

pp.1204-1205

はじめに

 近年,次世代シークエンサー(next-generation sequencer:NGS)を用いた検査はシークエンス領域の拡大が著しく,ゲノムを対象として検査がなされており,解析される多数のバリアントが病的であるか判断する専門的なスキルが求められている.また,二次的所見への対応や遺伝医学の基礎も理解しておく必要がある.これらを到達目標に有するジェネティックエキスパート認定制度は,ゲノム医療全般に関わる担当者に適した認定資格といえる.

—関連資格の種類と取得・更新方法—バイオインフォマティクス認定技術者

池尻 誠

pp.1206-1207

はじめに

 近年のゲノム医療の発展に伴い,バイオインフォマティクスの知識と技術が注目されている.臨床検査の分野でも遺伝子解析などを行う際にバイオインフォマティクスの知識や技術が求められる場面が増えている.

 本稿では,バイオインフォマティクスについての概要と,バイオインフォマティクス認定技術者の取得方法や試験対策について述べる.

—関連資格の種類と取得・更新方法—バイオリポジトリ技術管理士

柳田 絵美衣

pp.1208-1209

はじめに

 バイオバンクやバイオリソースセンターにおける業務は,多種多様な検体の処理,精度管理からデータ生成管理,保管のための品質管理,研究相談まで多岐の専門分野に関わる.ライフサイエンス研究基盤としてこれらの施設の果たす責任もますます高まり,国際標準に基づく生物試料の取り扱い技術や施設マネジメントが求められるようになった.

 バイオリポジトリ技術管理士(biorepository technical administrator:BiTA)資格認定制度は,環境および生物学的リポジトリ国際学会(International Society for Biological and Environmental Repositories:ISBER)の「ベスト・プラクティス:リポジトリに対する推奨事項」やISO 20387の「バイオバンキングにおける一般要求事項」を順守し,標準的な手法でバイオリポジトリ全般における業務を遂行できる要員を育成することを目的としている.本資格を取得することで,世界で通用するバイオリポジトリ分野のスペシャリストを目指すことができる.

—関連資格の種類と取得・更新方法—がんゲノム医療コーディネーター

須賀 淳子

pp.1210

はじめに

 がんゲノム医療コーディネーター(cancer genome medical coordinator:CGMC)は,がんゲノム医療が円滑に進むよう調整を行う役割を担っている1)

 CGMCの公的な資格はないため,「がんゲノム医療コーディネーター研修会」という厚生労働省の委託事業として,日本臨床腫瘍学会が事務委託先となり,がんゲノム医療中核拠点病院(13施設合同開催)により企画・主催され,受講修了証が発行されている.

 研修の対象者は,がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療拠点病院・がんゲノム医療連携病院および,それ以外のがん診療連携拠点病院などに勤務する看護師,薬剤師,臨床検査技師,認定遺伝カウンセラー®となっている.

 また厚生労働省は,「がんゲノム医療に携わる医療従事者に対して,自らが連携するがんゲノム医療中核拠点病院が開催するがんゲノム医療に係る研修等の受講を促すこと.また,業務に関係する講習会等の受講を促すこと.がんゲノム医療に携わる者は,当該研修等を受講していることが望ましい」2)と示し,このがんゲノム医療コーディネーター研修会が業務に関係する講習会など,研修などに該当すると思われる.

7章 Q&A,トラブルシューティング,困ったときの…

DNA量が足りないときは,どうすればよいですか?

中村 信之

pp.1211-1212

二本鎖DNAの量(濃度)が足りない原因

 二本鎖DNAの量(濃度)が足りない原因は主に以下が考えられる(図1).

◎腫瘍細胞が少ない

 この場合,ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)検体の,①腫瘍サイズが小さい,②腫瘍サイズは大きいが間質成分が豊富で腫瘍細胞割合が低い,③腫瘍サイズは大きいが炎症細胞(リンパ球など)が多く腫瘍細胞割合が低いためダイセクションを実施する必要がある,ことなどが考えられる.

DNAの品質が悪かったときは,どうすればよいですか?

中村 信之

pp.1213-1215

DNAの品質が低下する原因

 ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)検体のDNA品質が低下する,すなわちDNAが断片化する原因は主に以下が考えられる(図1).

◎ヌクレアーゼによる分解

 組織採取から固定までに時間がかかるほど,ヌクレアーゼの影響でDNAの分解が亢進する可能性があるため,採取後は迅速な固定が求められる.

コンタミ疑いの結果が返却されたとき,何が原因ですか? どうすればよいですか?

中村 信之

pp.1216-1217

コンタミ疑いになる原因

 包括的がんゲノムプロファイリング(comprehensive genomic profiling:CGP)検査でコンタミネーション(以下,コンタミ)疑いの結果が返却されたときの原因は,主に以下が考えられる(図1).

◎別患者の検体が混入

・ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)検体作製時

・薄切時

・DNA抽出以降の検査工程

外注検査に提出する際の注意点に“伸展温度”の条件がありますが,なぜですか? 条件を満たさない場合はどうなりますか?

柳田 絵美衣

pp.1218

 わが国の臨床現場でもがんゲノム医療が始まり,それに伴ってがんゲノムプロファイリング検査が導入された.がんゲノムプロファイリング検査は海外(米国)で開発されたものが多かったため,標本作製の条件が他国の標本作製条件となっていると考えられる.

 わが国では硬パラフィン(57〜60℃)で包埋し,薄切した切片は水槽にいったん浮かべてスライドガラスに切片を載せ,そのスライドガラスを伸展器(50〜55℃)の上に置いて切片を伸展させる.伸展させた後は,スライドガラスをふ卵器(60℃前後)に入れて乾燥させる.一方,米国では,薄切した切片を40℃前後の温水に直接浮かべて切片を伸展させ,スライドガラスに載せて乾燥させる(図1).パラフィンは軟パラフィン(54〜57℃)を使用する.つまり,開発者はその条件での試料を対象にして開発や検討をしてきたことになり,それ以外の条件で作製された試料については“データがない”“検査データの保証ができない”ということになり,注意書きとして記載されている.

がんゲノム医療に関して多い問い合わせはなんですか?

須賀 淳子

pp.1219-1220

はじめに

 2019年6月にがん遺伝子パネル(comprehensive genomic profiling:CGP)検査が保険適用となり,保険診療のもとでがんゲノム医療が受けられるようになった.これに伴い,患者や非がんゲノム医療施設のスタッフ,さらにはがんゲノム医療施設のスタッフから,CGP検査の種類や検査が受けられる施設,検査結果に基づく治療など,さまざまな問い合わせが関係部署に寄せられるようになった.また,2025年3月には造血器腫瘍のCGP検査が保険適用となり,固形腫瘍だけでなく造血器腫瘍に関する問い合わせも今後増加することが予想される.

 本稿では,固形腫瘍のCGP検査に関する問い合わせ内容や,対応部署・担当者について筆者の経験を基に述べる.

 京都大学医学部附属病院(以下,当院)におけるがんゲノム医療に関する問い合わせは,院内・他院問わず,まず,がん相談支援センターや地域医療連携室で対応いただいている.しかし,専門的な知識が必要な場合は,がんゲノム医療部のがんゲノム医療コーディネーターや腫瘍内科のがんゲノム担当医が対応している(図1).

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

検索条件を追加

キーワード
検索対象
カテゴリ
キャンセル