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臨床検査69巻4号

2025年04月発行

雑誌目次

増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。

はじめに フリーアクセス

織田 錬太郎 , 関谷 紀貴

pp.297

 感染症診療において,病原微生物の同定と疾患の正確な診断が重要であることは言うまでもありません.しかし「言うは易く行うは難し」で,現場では日々悩ましい状況に遭遇します.想定している疾患を診断するために海外のガイドラインやUpToDate®などで診断や菌同定の決定打となる検査の種類にたどり着くことはできても,いざ検査をしようとすると日本では施行できない検査であったり,微妙に検査の種類が異なっていたり,検査アクセスが限定されていたり,どこに相談したらよいか分からなかったり……ということがしばしばあり,状況をより複雑にしています.特に,比較的出会う機会が少ない感染症ではその傾向が顕著にあり,われわれ感染症医や臨床検査技師への相談のみでは解決できない場合があります.

 今回の増大号では感染症医として実際に困った経験に基づいて,「日本で診断を行うときにどのように検査を進めたらよいか」「陽性となった検査結果にどのように対応したらよいか」というテーマに焦点を合わせて,それぞれの臨床疑問に対して各分野のエキスパートの先生方に簡潔に答えていただく形で執筆をお願いしました.一般的な検査の解釈方法から希少疾患の診断・検査,検査の相談先まで日本で働く医師・臨床検査技師にとって痒いところに手の届く内容に仕上がっており,まさに困ったときに『サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。』として調べることもできる,各施設にあると助かる1冊となることを願っています.

1章 免疫不全関連感染症

1.外来フォロー中の患者で,薬剤耐性HIVの関与を疑う状況はどのようなときでしょうか? その場合,HIV薬剤耐性検査の提出とその解釈はどのようにすればよいでしょうか?

渡邊 大

pp.302-306

●外来フォロー中のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者では,ウイルス学的治療失敗時に薬剤耐性HIVの関与を疑うが,耐性変異を保有する流行株による感染や曝露前予防内服による耐性変異の獲得などにも注意する.

●HIV薬剤耐性検査は保険収載され一部の検査会社に提出可能であり,保険診療外として国立感染症研究所や一部の地方衛生研究所,拠点病院などでも実施している.

●薬剤耐性の解釈はスタンフォード薬剤耐性データベースやIAS-USAパネル,ANRSテーブルを参照し,どの方法を用いても解釈に大きな差はない.

2.臓器・体腔のカポジ肉腫が鑑別に挙がったとき,病理組織学的にどのような所見の確認が必要でしょうか? 他の疾患との鑑別上のポイントについても教えてください

峰 宗太郎

pp.307-310

●鑑別診断にカポジ肉腫(KS)が挙がる状況においては,改めて病歴と臨床検査結果の確認が重要である.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染があるかどうか,ヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8)の流行地出身ではないか,といった基本事項を確認する.

●病理組織学的には,ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色において紡錘形の細胞が増えているかどうか,血球やヘモジデリンが混在していないかどうかをみる.そのうえで,免疫組織化学(IHC)において,LANA-1が陽性であるかどうかによってHHV-8感染を確認する.

●病理組織学的にはHHV-8陽性の紡錘形細胞が確認できれば,鑑別疾患はほとんどなく診断が可能であるが,HE染色の所見のみの場合には,紡錘形細胞の増殖が主体となる他の腫瘍性疾患の鑑別を丁寧に行う.

3.β-Dグルカン検査は複数種類あると聞きました.どのような方法があり,解釈に当たっての注意点は何でしょうか?

加藤 英明

pp.311-314

●比濁法,比色法,酵素免疫測定(ELISA)法など複数の測定系があり,測定範囲や陽性カットオフ値などが異なる.

●検査結果の数字をキット間で比較することはできない.検査結果の大小で重症度は判定できない.

●全身状態,疾患背景から検査前確率を考えて結果を判定することが大切である.

4.病理組織標本で酵母様真菌を疑う所見がある場合,何を鑑別に挙げて,どのような検査を追加すればよいでしょうか?

阿部 雅広

pp.315-319

●病歴(海外渡航歴・基礎疾患など)・臨床像・他の検査所見と併せて総合的に判断することが重要である.

●酵母様真菌は複数種存在するため,酵母様真菌の病理組織標本における形態学的特徴を理解し,認められた所見から原因菌種を推定する.

●パラフィンブロックから作製した切片(FFPE)を用いた遺伝子検査により菌種同定を行うことも可能である.

5.アスペルギルスガラクトマンナン抗原検査,クリプトコックス抗原検査の感度・特異度はどの程度でしょうか? どのようなときに偽陽性となるのでしょうか?

土戸 康弘

pp.320-323

●血清アスペルギルスガラクトマンナン(GM)抗原検査の感度は82%,特異度は81%とされているが,非好中球減少患者や抗糸状菌薬の投与下では感度が低下する.

●血液クリプトコックス抗原(CrAg)検査は,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)陽性者の髄膜炎に対して感度99.7%,特異度94.1%と極めて優れているが,HIV陰性者や肺クリプトコックス症に対しては感度が低下する.

●偽陽性になる原因として,GM抗原ではフザリウム症,消化管粘膜障害〔移植片対宿主病(GVHD)など〕,輸血・グロブリン製剤の投与など,CrAgではトリコスポロン症などが知られている.

6.CMV抗原血症とPCR検査の使い分けや解釈はどのように考えればよいでしょうか?

岡本 耕

pp.324-330

●抗原血症検査(アンチゲネミア法)と血液核酸増幅検査(PCR法)は,血中のサイトメガロウイルス(CMV)複製を評価するために用いる検査という点では同じである.

●抗原血症検査は長い間国内で広く用いられてきたが,好中球数が少ないときに過小評価されるなどの欠点もあり,現在は血液核酸増幅検査が保険適用となっており,後者のほうが有用な場面が多いかと思われる.

●両者を無症候の患者で行う場合,陽性の結果で(先制)治療の適応となるのはハイリスク期の移植患者のみであり,それ以外の患者では主にCMV感染症を疑う症状がある患者での補助診断として用いる.

7.原発性免疫不全症を想起する臨床的な特徴はどのようなものでしょうか? 疑った場合はどのように対応すればよいでしょうか?

井上 健斗

pp.331-336

●原発性免疫不全症(PID)を疑う際には「原発性免疫不全症を疑う10の徴候」を参照する.

●PIDを疑った場合にはステップごとの検査を行い,免疫異常の原因となっている細胞を鑑別する.

●PIDを診断するためには最終的には遺伝子診断を必要とする.日本免疫不全・自己炎症学会(JSIAD)へ相談を行うことが望ましい.

8.抗インターフェロンγ自己抗体による免疫不全を臨床的に疑うのはどのようなときでしょうか? その場合,どのように鑑別を進めればよいでしょうか?

篠原 浩

pp.338-343

●近年,自己抗体による免疫不全と感染症との関連が注目されている.

●抗インターフェロンγ(INF-γ)自己抗体による免疫不全は主に播種性非結核性抗酸菌感染症と関連し,原発性免疫不全であるメンデル遺伝型マイコバクテリア易感染症(MSMD)と似た病態を呈す.

●抗INF-γ自己抗体のスクリーニング検査としてクォンティフェロン検査(QFT-GIT)が有用である可能性が指摘されている.

2章 性感染症

1.国内で実施可能な梅毒検査について,検査手法の違いと結果の解釈について教えてください.また,神経梅毒診断における各種検査(髄液RPR,TPHA,FTA-ABS)の位置付けについて教えてください

西川 ゆかり , 福島 一彰

pp.344-348

●梅毒検査には非トレポネーマ検査(STS)と梅毒トレポネーマ抗体(TP抗体)があり,両者を組み合わせて診断するが,STSは病勢評価,TP抗体は特異的診断に有用.

●検査結果の解釈には,臨床症状,過去の罹患歴と治療歴,免疫状態を考慮する.STS陽性/TP抗体陽性は初感染や再感染,STS陰性/TP抗体陽性は陳旧性梅毒や初期梅毒の可能性を示す.

●神経梅毒の診断において海外で標準的検査である髄液VDRLは国内で施行困難である.髄液RPRは特異度が高く,髄液TPHAとFTA-ABSは感度が高い.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)共感染例では髄液所見の解釈に注意が必要である.

2.陰部潰瘍で受診した男性において,どのようなことに気を付けて鑑別,検査を進めればよいでしょうか?

今井 一男

pp.349-353

●男性の陰部潰瘍は感染性疾患である場合が多く,梅毒,性器ヘルペス,びらん性亀頭包皮炎,エムポックス(サル痘)が鑑別となる.

●問診や身体所見から疾患を絞り込み,検査を選択する.特に梅毒を見逃さないことが最も重要で,抗体検査〔非梅毒トレポネーマ(TP)抗体およびTP抗体〕を用いた検査を行う.

●難治性や再発性の潰瘍を示す場合においては,Behçhet病,固定薬疹などの非感染性疾患も鑑別に含める.

3.男性の尿道炎で,一般的な培養検査でも原因菌が不明な場合はどういった鑑別を想起し,どのような検査の提出を検討しますか?

安藤 尚克

pp.354-358

●一般的な培養検査で原因菌が不明であれば,まずは淋菌,クラミジアを疑い,核酸増幅検査(NAAT)を提出する.臨床的に必要なら経験的治療も検討する.

●淋菌,クラミジアが陰性の場合,マイコプラズマジェニタリウム(Mgen)を疑い,NAATを提出する.わが国では耐性株が多いため,シタフロキサシン治療が優先される.

●淋菌,クラミジア,Mgenが陰性,もしくは特徴のある病歴・所見があれば,他の感染症や非感染性原因を想起する.

4.B型肝炎の診断において,血清検査の解釈の基本と注意すべきピットフォールについて教えてください

大路 剛

pp.359-363

●血清検査の解釈の基本は未感染,感染早期,鎮静化と慢性化の時期に分けて理解することである.

●HBsAbからのエスケープ変異株は常に存在することは認識しておく必要があり,HBsAgの偽陰性について注意が必要である.またHBsAbがいったん10mIU/mL以上に上昇した場合は“急性肝炎の発症予防”ができるという意味であり,感染防御ができるという意味ではない.

3章 寄生虫感染症

1.糞線虫症を疑ったとき,どのような検査を実施し,どのように提出すればよいでしょうか?

長安 英治 , 小菅 顕大 , 椎木 創一

pp.364-367

●便検体を用いたウェットマウント法をまず実施する.過剰感染時には本検査のみで虫体を検出できることが多い.

●ウェットマウント法で虫体が検出されない場合,ホルマリンエーテル法や寒天平板法などのより感度の高い検査を実施する.

●糞線虫症が強く疑われるが,上記検査で便中の虫体が検出されない場合は,補助検査として血清抗体検査の実施を考慮する.

2.赤痢アメーバ症を疑ったとき,どのような検査を提出すればよいでしょうか? 感染臓器ごとの特徴や病理所見についても教えてください

保科 斉生

pp.368-373

●赤痢アメーバ症の主な病態は大腸炎と肝膿瘍である.

●国内の保険診療で実施できる検査は検鏡・抗原検査・病理診断である.

●アメーバ性肝膿瘍やシストキャリアでは抗原検査が偽陰性になりやすい.

3.寄生虫抗体のスクリーニング検査はどのようなときに提出し,結果をどのように解釈すべきでしょうか?

鷲野 巧弥

pp.374-378

●寄生虫抗体スクリーニング検査は,12種類の抗寄生虫免疫グロブリン(Ig)G抗体を一度に測定できる抗体検査である.

●寄生虫ごとに感染経路や感染臓器が大きく異なるため,食歴や渡航歴などの病歴や,症状,検査所見などからあらかじめ鑑別を考え,それがスクリーニング検査の対象である場合に提出する.

●寄生虫症の確定診断は虫体や虫卵の証明であり,抗体検査はあくまでも補助診断であること,また,偽陽性が多くスクリーニング検査の結果による鑑別は難しいことに留意する.

4.虫卵検査はどのような疾患を考えたときに提出し,どのように解釈すべきでしょうか?

倉井 華子

pp.379-383

●原因不明の下痢,渡航歴のある下痢,虫体の排泄が主訴となる場合に虫卵検査を提出する.

●便直接塗抹法は簡便であり,いずれの検査室でも可能である.産卵数が少ない寄生虫や,直接塗抹で確認できない場合は集卵法も行う.

●虫卵の形態のみでは診断が難しい.曝露歴,症状,排出された虫体の情報も併せて判断する.

5.妊婦のトキソプラズマ抗体が陽性になったとき,どのように対応すればよいでしょうか?

山元 佳

pp.384-390

●免疫グロブリン(Ig)M,IgGのパターンにより結果を解釈する.

●IgG avidityの限界を知り,正しく実施,解釈する.

●感染抑制には,感染からなるべく早期の治療開始が望ましいと考えられるため,感染を疑った場合にスピラマイシン開始を躊躇しない.

4章 抗酸菌・放線菌感染症

1.血液培養からNTMが発育し,Mycobacterium abscessusが疑われるとの報告がありました.菌種同定と治療にあたって,どのようなことをすればよいでしょうか?

鎌田 啓佑

pp.391-395

●Mycobacterium abscessus speciesは3つの亜種(アブセッサス,マシリエンゼ,ボレッティ)が存在するが,特にマクロライド感受性であることが多いマシリエンゼかどうかが重要となる.

●免疫不全に関わる薬剤使用歴,体内人工物の有無を確認し,M. abscessus speciesがどこから入ったのかしっかり評価する.特に外傷,手術など皮膚バリアの破綻に関連する病歴は1年程度までさかのぼって詳しく確認する.何も見つからない場合には抗インターフェロンγ自己抗体陽性の可能性を検討する.

●現在の菌種同定のスタンダードは質量分析であるが,M. abscessus speciesの亜種は質量分析では確定できない.マクロライド感受性以外の亜種間の違いに関してはまだ不明な点が多い.

●抗菌薬治療は重要であるが,抗菌薬以外の治療はより重要である.

2.病理組織標本で抗酸菌が観察されていますが,培養で発育しないと言われました.どのような抗酸菌を想定し,追加対応はどのようにすればよいでしょうか?

𠮷田 志緒美

pp.396-402

●菌が検出されない場合,臨床的判断(画像所見,他の疾患の除外),自覚症状や患者情報,病理所見や菌遺伝子検査などの結果から総合的に診断する.

●抗酸菌の至適発育条件は,培養期間3〜42日,培養温度25〜45℃と幅広い.発育がみられない場合は,培養期間を延長する,もしくは37℃と異なる温度条件下での培養検査を追加する.

●非結核性抗酸菌(NTM)の一部は培養検査の汚染除去の目的で用いられるアルカリ製剤に弱く,失活する.したがって,試薬の濃度や反応時間のコントロールに気を付ける必要がある.

3.ノカルジア疑いの放線菌が喀痰で観察されています.鑑別すべき微生物や,同定・感受性試験はどのように実施すればよいでしょうか?

豊川 真弘

pp.403-408

●Gram染色で放線菌が観察された場合,好気性放線菌(ノカルジア属など)や嫌気性放線菌(アクチノマイセス属など)が推察される.簡便な鑑別法として変法Kinyoun染色がある.

●常在菌混在材料からのノカルジア属菌の分離には選択分離培地の併用が望ましい.菌種同定は質量分析装置が有用であるが,用いるデータベースにより同定精度が大きく異なる.

●ノカルジア属菌の標準化された薬剤感受性検査法は微量液体希釈法(CLSI法)のみである.国内ではCLSI法に準拠した検査試薬〔ドライプレート‘栄研’(剤型名 DP1R)〕が利用可能である.

4.播種性BCG感染症が疑われたとき,どのように鑑別を進めればよいでしょうか?

久保 健児

pp.409-413

●BCG製剤の投与歴があり,肺炎や肝障害など複数臓器の病変を呈した場合に,播種性BCG感染症を疑う.

●病変部位の検体(尿,喀痰,気管支洗浄液,膿,血液,骨髄,肝生検など)を採取し,抗酸菌検査(塗抹,培養,遺伝子検査)と,肉芽腫病変を証明するための病理組織学的検査を実施する.

●BCG菌はヒト型結核菌と培養条件が同じで,結核菌群の遺伝子検査でもともに陽性となり,区別できない.

5.ハンセン病が疑われたとき,どのように鑑別を進めればよいでしょうか?

的野 多加志

pp.414-417

●ハンセン病は,Mycobacterium leprae complex(M. leprae,M. lepromatosis)による皮膚ならびに末梢神経病変を特徴とする感染症である.

●診断のキーワードは“感覚低下を伴う皮疹”であり,皮疹の辺縁ならびに耳朶からの菌の検出感度が高い.

●M. leprae complexは抗酸性が弱いためFite-Faraco染色が適しており,菌の定量化は菌指数を用いる.

●病理組織の一部はホルマリンで固定せずに,PCR検査用に70%エタノールもしくは凍結保存しておく.

6.薬剤耐性結核が疑われたとき,どのように対応すればよいでしょうか?

児玉 達哉 , 森本 耕三 , 吉山 崇

pp.418-423

●結核診断時に,過去の治療歴・耐性結核患者との接触歴・海外長期滞在歴から耐性リスクを予測し,遺伝子型薬剤感受性検査を積極的に行う.

●抗結核薬治療を開始している場合,薬剤感受性検査が判明した時点での感受性は,検査実施時の感受性と異なる場合があることも考慮する.

●治療に関して,特に多剤耐性結核(MDR-TB)については開始前に専門施設に相談する.

5章 渡航関連感染症・新興再興感染症

1.アフリカ帰りの発熱患者で,マラリア検査が必要です.一般的な医療機関ではどのような検査が検討され,どのように解釈すればよいでしょうか?

安田(駒木) 加奈子

pp.424-429

●患者血液を用いて薄層塗抹標本を作ってGiemsa染色し,顕微鏡で観察してマラリア原虫感染赤血球の有無,種類,寄生率を確認する.これが全ての基本となる.

●マラリア迅速診断法(RDT)は簡便で優れた方法であるが,日本では承認されておらず,診断根拠とすると薬機法違反となるため,補助的な使用にとどめる.

●マラリア原虫の種類を鑑別できるPCR法などの核酸増幅検査を行えば,完璧である.必要であれば外部の機関に依頼する.

2.デング熱疑いのとき,どのような検査を提出すればよいでしょうか? 他の蚊媒介感染症の鑑別をどのように進めればよいでしょうか?

奥村 暢将 , 伊東 直哉

pp.430-435

●デング熱の診断のため,血中NS1抗原,抗デングウイルス(DENV)IgM/IgGを同時測定する.迅速診断キットが使用可能であるが算定要件に留意する.

●流行地域と症状がオーバーラップするチクングニア熱,ジカウイルス感染症も同時に鑑別に挙がることが多いため地方衛生研究所へ検査を依頼する.

●症状,潜伏期間,渡航地域,渡航目的,現地での過ごし方,過去のワクチン接種歴などからデング熱以外の渡航関連感染症の鑑別疾患を挙げ,必要な検査を実施する.

3.血液培養からCandida aurisが発育したと言われました.どのようなことを確認し,次に何をすればよいでしょうか?

石金 正裕

pp.436-442

●「カンジダ・アウリス診療の手引き 第1.0版」を閲覧し,カンジダ・アウリスの対応(診断・感染防止対策・治療・報告など)を確認する.

●速やかに院内の感染制御チームに連絡し,原則患者を個室隔離とし,厳格な接触予防策を講じ,院内感染防止策を徹底する.

●院内で利用可能な場合は質量分析法を実施する.不可能な場合は,保健所に相談のうえ,国立感染症研究所真菌部などでの確定診断を依頼する.

4.冬に感冒様症状で受診した患者が,数日前に道端で死んでいた野鳥に手で触れたという病歴がありました.どのようなことに気を付けるべきでしょうか?

関谷 紀貴

pp.443-447

●野鳥の死亡理由はさまざまなものがあるが,高病原性鳥インフルエンザAウイルス感染症の罹患も鑑別に挙がるため,患者が接触者の可能性があることを認識する.

●死亡野鳥から高病原性鳥インフルエンザに罹患した事例の報告はなく,平時の呼吸器感染症診療時に行う飛沫予防策を基本とし,曝露歴が得られた時点で落ち着いて空気予防策+接触予防策への変更を検討する.

●通常の呼吸器感染症診療と同様の鑑別と診断検査を実施しつつ,管轄の保健所に連絡し,その後の対応の要否について相談する.

5.ライム病が疑われたとき,どのように検査を進めればよいでしょうか?

佐藤 梢

pp.448-452

●検査依頼方法:医療機関から所轄の地方衛生研究所もしくは保健所など地方行政を介して検査を依頼.

●検査内容:抗体検査,病原体の検出.

●検査結果の解釈:急性期血清による抗体陰性の場合,回復期血清による抗体上昇の確認.陽性の場合,感染症法による.

6.麻疹疑いの患者において,診断までの流れはどのようにすればよいでしょうか?

船木 孝則

pp.453-458

●麻疹は,空気感染によりヒトからヒトに伝播する感染力の極めて強い麻疹ウイルスを原因とする感染症であるが,症状が軽い修飾麻疹では検査なく診断することは困難である.

●病歴や症状から麻疹を疑った,または麻疹と臨床診断した医師は,速やかに管轄保健所に届け出るとともに,麻疹ウイルス遺伝子検査のためのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)血,咽頭拭い液,尿の採取を行う.

●また,医療機関において,発疹出現4〜28日時点の血液検査で麻疹特異的免疫グロブリンM(IgM)抗体〔酵素免疫測定(EIA)法〕を提出する.少なくとも結果判明まで空気予防策をとることが二次伝播を防ぐために重要である.

6章 その他の感染症

1.培養陰性感染性心内膜炎で疣贅の検体が提出されました.鑑別としてどのような微生物を想起し,どのような検査を検討すればよいでしょうか?

渋江 寧

pp.459-463

●血液培養陰性の感染性心内膜炎と考えた場合,まず抗菌薬の投与歴の確認が重要であり,前医の処方や患者自身の判断で服用した抗菌薬なども含めて確認する.

●培養陰性となりやすい病原体の関与を推定するために病歴聴取が特に重要であり,既往歴,動物接触歴,乳製品や肉類の摂食歴,海外渡航・居住歴などを確認する.

●血液培養が陰性となりやすい,または血液培養で通常検出されない微生物名を具体的に挙げ,それに応じた適切な検査を微生物検査室と相談することが重要であり,特別な培地の使用,遺伝子検査,抗体などの血清学的検査なども検討する.

2.Whipple病はどのようなときに鑑別診断として想起し,どのように診断すればよいでしょうか?

大城 由美

pp.464-469

●Whipple病(WD)の初期症状は関節症状であり,血清反応陰性関節リウマチなどの膠原病と診断されることが多い.治療反応が乏しい場合はWDを考慮する.

●その後,発熱,下痢,腹痛,体重減少を特徴とする全身/胃腸症状が進行し,通常この時期の十二指腸生検で診断可能である.

●十二指腸生検は複数箇所を採取する.ダブルバルーン内視鏡を用いた空腸生検も有用である.組織学的にPAS染色陽性マクロファージの存在で診断できる.陰性の場合は,PCRを行う.

3.侵襲性肺アスペルギルス症の治療中に薬剤耐性を疑うポイントは何でしょうか? その場合,どのように対応すればよいでしょうか?

木村 宗芳

pp.470-477

●原因のアスペルギルスの薬剤感受性試験結果が耐性を示す場合や,non-wild typeに分類される場合には薬剤耐性アスペルギルスの関与を疑う(どの標準法で薬剤感受性試験を行ったかが非常に大切である).

●薬剤感受性試験が自施設で行えない場合には,アスペルギルスに対して活性をもつ抗真菌薬を予防投与中であるにもかかわらず患者が侵襲性肺アスペルギルス症を発症したときや,侵襲性アスペルギルス症に推奨される治療を導入し,適切に経過観察しても病状が改善しないときなどに,薬剤耐性アスペルギルスの関与を疑う.

●侵襲性アスペルギルス症において薬剤耐性アスペルギルスの関与を疑った場合,菌株が得られている場合には薬剤感受性試験と遺伝学的な菌種の同定のできる研究機関などにそれらの検査を依頼することを検討する.菌株が得られていない場合には気管支鏡検査やCTガイド下肺生検検査などを追加して原因真菌の特定を積極的に試みる.また,薬剤耐性とは違った理由で治療薬や予防薬への反応が悪い可能性についても検討する(薬剤の濃度の問題,本症の診断が正しいのか,他の真菌などによる感染症を併発していないかなど).

4.レプトスピラ症の確定診断はどのようにすればよいでしょうか?

小泉 信夫 , 明田 幸宏

pp.478-482

●レプトスピラ症の確定診断には,培養,DNA検出,ペア血清を用いた顕微鏡下凝集試験による抗体検出が必要である.

●培養およびDNA検出には,抗菌薬投与前の血液,尿,髄液が,抗体検出には発症直後と発症後10〜14日程度のペア血清が検体となる.

●最寄りの保健所を通して,行政検査として国立感染症研究所細菌第一部に依頼することができる.

5.レジオネラ症の診断検査と,その使い分けをどのように考えたらよいでしょうか?

山本 剛

pp.484-489

●尿中抗原検査は迅速に検査することが可能であるが,Legionella pneumophila血清群1に特異的な検査である.

●培養検査はLegionella属菌全てを検出することが可能であるが,培養に時間がかかる.

●遺伝子検査はL. pneumophila血清群1以外も検出可能な,高感度で迅速な検査である.

6.消化管スピロヘータ症疑いと言われたとき,何を考えてどのように対応すればよいでしょうか?

田中 洋輔

pp.491-495

●疫学とリスク因子を考える:わが国の腸管スピロヘータ症(HIS)ではBrachyspira pilosicoliは比較的まれで,B. aalborgiが多い.男性に多い傾向があり,性感染症の可能性もある.B. pilosicoliは特に原虫感染に注意する.患者の衛生環境や生活習慣の確認とともに免疫抑制状態であるかの評価も必要である.

●臨床症状と併存疾患からBrachyspira属菌単独が原因か判断する:慢性下痢,血便,腹痛,体重減少などがみられる.他の消化管疾患が併存していることも多く,総合的な判断が必要である.B. aalborgiでは無症状のことも珍しくない.

●有症者に対する治療:下痢や血便を呈し,Brachyspira属菌以外に原因が考えられない症例に対しては,メトロニダゾール(MNZ)での治療が推奨される.B. pilosicoliであれば,より強く推奨したい.

7.CLSIのブレイクポイント変更はどのようになされるのでしょうか? 自施設が最新のブレイクポイントと異なっている場合,どの程度臨床で意識すべきでしょうか?

上原 由紀

pp.496-500

●米国臨床・検査標準協会(CLSI)の臨床的ブレイクポイント変更は,感受性試験結果の分布,薬剤耐性機序,体内薬物動態,臨床効果の全てを考慮し,年2回の会議で討議,決定される.

●自動測定機器による抗菌薬感受性試験は,CLSIの臨床的ブレイクポイントの変更に必ずしもついていけていない.

●最新の臨床的ブレイクポイントを用いていない場合,耐性を感性と報告していることにより診療への影響が生じていないか検討し,対応を考える必要がある.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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