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研究
臨床化学検査データの検討
著者: 屋形稔1 土田雅子 河野通子1
所属機関: 1新潟大学医学部臨床検査部
ページ範囲:P.845 - P.848
文献購入ページに移動現在各種の臨床検査は,量的にも質的にも年々急激に増加の一途をたどり,内容の充実と共に医学の診療面には欠くことのできない重要なデータを提供している。ことに近年の臨床化学検査の発展は著しいものがあり,その方法の簡易化,迅速化あるいは微量化とたゆまぬ改良が加えられ,より良い検査の確立への努力がなされている。ここで当然検査成績の精度,信頼度が問題になって来る。特に臨床化学検査は,結果が数値となって表われてくるだけに,検査成績の管理の問題は検査室にとって一つの重大な使命と考えられる。
米国(ペンシルバニヤ)においてすでに1946年に1)2),世界に先がけて多くの検査室を対象に同一試料による検査成績の実態調査がなされたが,その結果は想像以上の惨憺たるものであり,ここにデータ管理の必然性が生じて来た。
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