icon fsr

文献詳細

雑誌

臨床検査7巻2号

1963年02月発行

用語解説

薬剤耐性菌と菌の薬剤耐性

高橋 昭三 1

1 東大細菌学教室

ページ範囲:pp.125

文献概要

 ある薬剤,たとえばストレプトマイシンを含む培地に菌を接種した場合,菌のコロニーが生ずることがある。生じた菌を,その薬剤の,その濃度における耐性菌という。多くの場合,耐性ということは,接種した菌の性質を表わすのに用いられ,生えて来た菌の性質を表現することは少ない。というと妙な言い方のようであるが,臨床細菌学的には耐性という言葉は,菌株の性質をあらわすのに用いられているということである。

 一人の患者から菌が分離された場合,その菌株の中には,ちょうど日本人男女の身長が大小種々あるように,耐性の高いもの低いものが,いろいろ含まれている。それを薬剤のある濃度,たとえばストレプトマイシン10mcg/mlに含む培地と含まない培地に接種すると,10mcg/ml以上の培地に発育できる菌だけが,10mcg/mlストレプトマイシン培地に発育してくるわけである。発育して来た菌は,ストレプトマイシン10mcg耐性菌という。また,接種に用いた菌株はその耐性菌を含むという。更に,菌株の中に含まれる菌の大部分がストレプトマイシン10mcg耐性菌ならば,この菌株はストレプトマイシン10mcg耐性であるというのである。耐性菌がどのくらい含まれているかは,薬剤を含む培地と含まない培地の両者にほぼ同数の菌を接種し,生じた集落数を比較すればよいわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動

チケット利用で30分全ページ閲覧

所持チケット:0枚残り利用回数:5/5

チケット00枚を消費して「コンテンツタイトル」を閲覧しますか?

※限定チケットから優先的に消費されます

チケットが不足しています。

チケット利用による閲覧上限を超えています。

いいえ
チケット獲得
閉じる
閉じる

チケットの利用に失敗しました。
お手数ですが、再度お試しください。

閉じる

対象のコンテンツはチケット利用対象外です。

閉じる
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

検索条件を追加

キーワード
検索対象
カテゴリ
キャンセル