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寄生虫卵の発育過程
著者: 小宮義孝1
所属機関: 1予研寄生虫部
ページ範囲:P.239 - P.240
文献購入ページに移動 寄生虫卵の構造でも線虫類と吸虫類とでは若干そのおもむきが異なっている。
線虫類の卵はその生成の当初から,同じ細胞のなかに,胚芽と,それが発育するに必要な栄養物とが混在している。一方吸虫類の卵は生成の当初から,卵殻のほぼ中央に胚細胞があり,これをとり巻いて十数個の卵黄細胞があるのが普通である。胚細胞は発育の途次,周囲の卵黄細胞の内容を栄養物として摂取しつつその発育を完了する。
線虫類の卵はその生成の当初から,同じ細胞のなかに,胚芽と,それが発育するに必要な栄養物とが混在している。一方吸虫類の卵は生成の当初から,卵殻のほぼ中央に胚細胞があり,これをとり巻いて十数個の卵黄細胞があるのが普通である。胚細胞は発育の途次,周囲の卵黄細胞の内容を栄養物として摂取しつつその発育を完了する。
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