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薄層クロマトグラフィーの実技
著者: 原昭二1
所属機関: 1東京薬科大学薬化学教室
ページ範囲:P.247 - P.249
文献購入ページに移動この方法は,吸着剤の薄層の上で混合物を溶媒によって展開し,分離・分析するもので,従来はカラムクロマトグラフィーの予備試験法として使われるに過ぎなかったが,Kirchnerらはデンプンやセッコウを固着剤としてガラス片または板の上にシリカゲルの吸着層を作り,植物成分の分離に応用した。これはクロマトストリップまたはクロマトプレート法と称し,今日のTLCの前身となっている。1958年以降Stahlの研究によって画期的な改良がなされ,吸着剤・操作法は標準化・簡易化された。そして再現性と数量的な表現を備えた分析法としてその形態を整えるに至った。この法はカラムクロマトグラフィーの微量法に当り,吸着および分配の両原理によって混合物を分離するものである。
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