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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻4号

1963年04月発行

文献概要

技術解説

いわゆる非定型抗酸菌の鑑別—特に小川培地上での結核菌との鑑別

著者: 工藤禎1

所属機関: 1国立療養所東京病院

ページ範囲:P.269 - P.272

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まえがき
 結核菌以外にも多数の抗酸菌があることは,すでに結核菌発見後間もない1885年ごろより知られている。その後も無数の研究が発表されているがそれらの菌株のうち性状の細かい検討がなされ"種"として認められているものは現在でもはなはだ少ない。Bergeyの分類学によれば表1の14種があるだけである。
 本来非定型抗酸菌という言葉は,これらの種として決定された定型菌以外の,名まえのついていない抗酸菌という意味である(米国では非定型菌という言葉はやめて未命名とか未分類と呼んでいる)。しかしわが国では非定型抗酸菌という特別な菌があるような感じで受け取られている傾向がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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