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肝機能検査の標準法
著者: 高橋晄正1 榎本浩昌1
所属機関: 1東大物療内科
ページ範囲:P.407 - P.413
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現在各検査室で用いられている肝機能検査法の種類および術式は非常に多数にのぼっている9)。一般に測定法の違いによって正常値や単位も異なっているため,そのままでは,各病院や研究所で得られた結果を比較検討するような場合,非常に不便なことが多い。そのような障害をなんとか打破しようとする目的で,昭和35年日本消化機病学会の中に,国際肝臓病学会ならびに日本臨床病理学会の協力のもとに,肝機能研究班が設けられ,主として肝機能検査法の標準化に関して活発な討論がなされたのである。その成果として一応ほぼ下記のような標準操作法(試案)がまとめられたのであるが,以下,各検査法の臨床的意義やその方法が選定されたいきさつなどについて若干の私見を補足しながら,述べてみたい。
現在各検査室で用いられている肝機能検査法の種類および術式は非常に多数にのぼっている9)。一般に測定法の違いによって正常値や単位も異なっているため,そのままでは,各病院や研究所で得られた結果を比較検討するような場合,非常に不便なことが多い。そのような障害をなんとか打破しようとする目的で,昭和35年日本消化機病学会の中に,国際肝臓病学会ならびに日本臨床病理学会の協力のもとに,肝機能研究班が設けられ,主として肝機能検査法の標準化に関して活発な討論がなされたのである。その成果として一応ほぼ下記のような標準操作法(試案)がまとめられたのであるが,以下,各検査法の臨床的意義やその方法が選定されたいきさつなどについて若干の私見を補足しながら,述べてみたい。
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