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毒素抗毒素反応
著者: 村田良介1
所属機関: 1国立予防衛生研究所細菌第二部
ページ範囲:P.31 - P.35
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本稿で毒素というのは,いわゆる"外毒素"に限り,糖脂質を主成分とする"内毒素"には触れない。毒素はタンパク質で,適当な濃度を用いれば,ほかのタンパク質と同様に試験管内で抗毒素との間に沈降反応その他の抗原抗体反応を起こす。したがって,毒素抗毒素反応も本質的には他の抗原抗体反応と異なるところがない。ここでは毒素の生物学的活性を中和する反応を中心にしてのべることにする。
本稿で毒素というのは,いわゆる"外毒素"に限り,糖脂質を主成分とする"内毒素"には触れない。毒素はタンパク質で,適当な濃度を用いれば,ほかのタンパク質と同様に試験管内で抗毒素との間に沈降反応その他の抗原抗体反応を起こす。したがって,毒素抗毒素反応も本質的には他の抗原抗体反応と異なるところがない。ここでは毒素の生物学的活性を中和する反応を中心にしてのべることにする。
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