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文献詳細

雑誌文献

臨床検査8巻7号

1964年07月発行

文献概要

研究

コレステロール定量用濃硫酸使用による血清総コレステロールの定量

著者: 樋口かをる1 下沢三千代1 那須倫子1 中村正登1 永井諄爾1

所属機関: 1九州大学医学部付属病院中央検査部

ページ範囲:P.568 - P.570

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 血清コレステロールの定量には古くはBloor1)の方法があり,ついでSchönheimer-Sperry2)あるいはSperry-Webb3)の方法が標準法として採用されてきた。これらの標準法は失水酢酸と濃硫酸とによるコレステロールの発色を比色定量するのであるが,このとき生じる青色は不安定であり,満足できる結果を与えにくいものである。
 また古くはKiliani4)微量の塩化第二鉄と濃硫酸とによってコレステロールが赤紫色に発色することを観察していたが,1957年Zak5)とHenly6)とはそれぞれこの呈色反応を血清コレステロールの定量に応用し,その呈色が安定であるため,わが国ではいわゆるZak-Henly法あるいはその変法として,現在臨床検査に広く採用されている7)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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