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講座 検査技術者のための臨床病理学講座8
髄液検査
著者: 林康之1
所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.54 - P.57
文献購入ページに移動 髄液は脳室,蜘蛛膜下腔を満している水様透明な液で,解剖学的に側脳室,第3,第4脳室の脈絡膜叢(P1 exius Chorioideus)とよばれる部分の上皮細胞からでてくる。そして髄液は血液が滬過きれて,いろいろな血液成分のすべてにわたって希釈された液と考えられるような組成をもっており,髄液のみに存在して血液中には見あたらないという化学成分はない。
また髄液の最も大きな生理作用と考えられるのは頭蓋内,脊椎腔内にある中枢神経系の保護であり,髄液検査の対象となる病気はほとんどが中枢神経系疾患であると考えてよい。
また髄液の最も大きな生理作用と考えられるのは頭蓋内,脊椎腔内にある中枢神経系の保護であり,髄液検査の対象となる病気はほとんどが中枢神経系疾患であると考えてよい。
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