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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻1号

1965年01月発行

文献概要

講座 検査技術者のための臨床病理学講座8

髄液検査

著者: 林康之1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.54 - P.57

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 髄液は脳室,蜘蛛膜下腔を満している水様透明な液で,解剖学的に側脳室,第3,第4脳室の脈絡膜叢(P1 exius Chorioideus)とよばれる部分の上皮細胞からでてくる。そして髄液は血液が滬過きれて,いろいろな血液成分のすべてにわたって希釈された液と考えられるような組成をもっており,髄液のみに存在して血液中には見あたらないという化学成分はない。
 また髄液の最も大きな生理作用と考えられるのは頭蓋内,脊椎腔内にある中枢神経系の保護であり,髄液検査の対象となる病気はほとんどが中枢神経系疾患であると考えてよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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