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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻12号

1965年12月発行

文献概要

特集 日常検査法の基礎知識と実技 基礎技術

標準溶液の作り方

著者: 吉田光孝1

所属機関: 1虎の門病院生化学科

ページ範囲:P.1055 - P.1058

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 化学分析の根底をなしているものは重量分析で,重量の測定の規準は分銅にある。分銅は計量法に基づき,きわめて正確かつ精密に一定の規準に合致させられているから最も信頼できる。また重量から得られた値は正しい分銅をそなえた検査室であるかぎり,同一試料について同一の値を与えるであろう。しかしこの方法の実施は多くの場合長時間を要し,また乾燥条件を一定にする点が困難であるため日常検査法としては採用されない。したがって有効物質の含有量が正確に知られた標準溶液を調製して,一定量の被検液中の目的物質の濃度を対比して測定することが多い。ここでは調製試薬の中で基礎となる標準溶液調製の基本操作ならびによく用いられる酸・アルカリ規定液,酸化剤・還元剤規定液の代表的なものの調製法について説明することにする。
 標準液の作り方の概要はまず一定量の純物質の秤量にはじまり,次に一定量器中で溶媒への溶解により一定濃度の標準溶液が得られる。また必要に応じ温度補正の操作が入る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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