臨床検査9巻12号

1965年12月発行

特集 日常検査法の基礎知識と実技

基礎技術

成績の整理と報告の要領

著者： 小酒井望¹

所属機関： ¹順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲：P.1107 - P.1108

文献概要

　中央検査室制度をとっている病院でも，医師会臨床検査センターでも，検査の依頼，成績の報告はすべて伝票システムで行なっている。また検査行為には当然報酬が伴うので，料金の請求もこの伝票システムにのせて，同時に行なわれる。
　臨床検査室では毎日多数の検査が行なわれる。個々の検査を迅速にかつ正確に行ない，正しい検査成績を出すことは技師の第一の義務であるが，検査にとりかかるまでに検体の取扱いに間違いがあってはならないし，また検査成績が誤りなく担当医の手許に屈くようでなければせっかく正しく行なった検査が，全く無駄になってしまう。