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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻12号

1965年12月発行

文献概要

特集 日常検査法の基礎知識と実技 細菌学

塗抹標本の作り方・みかた

著者: 上條清明1

所属機関: 1順天堂大学細菌学

ページ範囲:P.1114 - P.1117

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はじめに
 臨床材料の細菌検査では塗抹標本を鏡検することが最初の手がかりとなるので慎重にとりあつかわなければならない。これによつて分離培地,検査培地の種類を決定し,動物試験や免疫学的検査が必要かどうかも決まる。また検査がある程度すすんでからもう一度最初の材料をみたくなる場合もあるが,病材料の塗抹標本は最初に精細に観察しておくべきで,あとになってみなおすと時には検査成績に影響された主観が入るおそれもあり,ことに被染性などは時間の経過につれて変化するので注意を要する。病材料が均一でない場合には均等化して塗抹するとか,各種の染色法をおっくうがらずに施してみるとか,とにかく遺漏のないようにしておかないと必ず後悔することになる。時には同一患者の各種の材料について同時に塗抹標本を作ってみることも必要であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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