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特集 日常検査法の基礎知識と実技 細菌学
無菌操作の理論と実技
著者: 橋本雅一1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部微生物学教室
ページ範囲:P.1118 - P.1123
文献購入ページに移動I.無菌操作の基本的事項
細菌の汚染を問題とするあらゆる分野において,特に細菌学的操作を必要とする分野においては,器具の滅菌,無菌的な取扱い,汚染物件の消毒を含めた広い意味の無菌操作が,最も重要な基本的手技の1つとして要求される。そしてこれらの手技は,われわれがまず対象物件(これには当然患者も含まれる)から検体を取出して検査を始めるまでの段階において,また検体から目的とする微生物を選びだす操作において,さらにその性状を検討して微生物を同定するにいたるまでのすべての段階において,厳重に守られなければならないのである。したがって,広い意味での無菌操作に含まれる基本的事項は,
1)検体に含まれる微生物群は,できるだけ当初のままの条件で操作できる状態におくこと。
細菌の汚染を問題とするあらゆる分野において,特に細菌学的操作を必要とする分野においては,器具の滅菌,無菌的な取扱い,汚染物件の消毒を含めた広い意味の無菌操作が,最も重要な基本的手技の1つとして要求される。そしてこれらの手技は,われわれがまず対象物件(これには当然患者も含まれる)から検体を取出して検査を始めるまでの段階において,また検体から目的とする微生物を選びだす操作において,さらにその性状を検討して微生物を同定するにいたるまでのすべての段階において,厳重に守られなければならないのである。したがって,広い意味での無菌操作に含まれる基本的事項は,
1)検体に含まれる微生物群は,できるだけ当初のままの条件で操作できる状態におくこと。
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